ELECOMのレーザーマウスの構造
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レーザーマウスという言い方も変な気がするが

 
サンワサプライのレーザーマウスMA-LS-1のセンサが、かなり遠くまで感応する(同じセンサを使った機種は同様の傾向が有るらしい)のが面白くて、実験までしてしまったのだけど、このセンサだけをテストしててもしょーもないので、そろそろ本来の目的であるトラックボール組み込み改造に着手するか。
 などと思っていたある日、電器屋でエレコムのレーザーマウスを見かけて何気に手に取ってみると、センサの穴がサンワのモノとは全然違う。
 これは、もしかして別のレーザータイプのセンサを使っているのだろうか?と思うまもなくまた買ってしまった・・・

 そして、取り敢えず簡単に動作させてみて、早速分解してみた。
 結構大柄なマウス。
 持ちやすそうな形状だ。

 どうでも良いんだけど光沢のあるモノの撮影は難しい。
 そしてこれが問題のセンサの穴。

 直径は約3mm。
 
 後部のネジを一本外すと上下に分かれる。

 基板は片面で余裕が有る。

 ・・・そしてセンサが、なんか盛り上がって付いてるんですが。

 基板にはシルクでELECOMと書いてあるので、設計は自社でやっているのではないか、と思われる。
 基板の裏面。

 中央の透明プラの囲いの中の画像左側(後ろ側)に見えるのがセンサで、右側(前側)に見えるのがLED?

 ちなみに、センサの直下は透明プラに円い穴が空いていて、対象面まで素通しで、レンズなどは全く経由しない。
 基板を横から見るとこんな塩梅。

 とっても変わった実装。
 今までこんなマウス見たことが無いなあ。

 センサの受光部から対象面まで30mmくらい離れる構造になっている。
 そしてセンサは。

 PAN301A(多分)というPixArtのセンサで間違い無さそう。
 サンワのレーザーマウスに付いていたモノと、とても良く似ているので、同じなんじゃないかなあ。
 結局、センサー自体はサンワのモノと同じみたいだけど、センサ周りの構造がかなり凝っている。
 いくら遠くまで感応するレーザータイプとはいえ、感度が落ちるかも知れないのに、このような構造にした理由を想像してみると。

 一番に思いつくのが、マウスを浮かせた時に反応してしまう高さを抑えるという目的。
 実際に、サンワのMA-LS-1であれば机から8mmくらいは反応する(環境によっては1cm以上という話も)のが、これだと5mm程度までで納まっている。
 とはいえ、もう少し絞り込めばさらに小さく出来そうな気もするが。

 あと、思いつくのが、レーザー発光部をなるべく目に付かないようにしたかった、という理由くらいか。
 まあ、普通に見る分には殆ど危険は無いレベルのレーザーらしいけど。

 それにしても、サンワのMA-LS-1では、センサの下は保護用と思われる平らな透明プラ板のみだったが、これではそれすら無くて、完全に素通しになっている。
 さらに、PAN301Aという型番はPixArtのページで見ると普通の光学用マウスのセンサと同じ型番だ。
 そこらあたりから想像するに、センサは共通で発光部だけレーザーに変えて使っているのかな。
 レーザー光だとレンズで集光する必要が無いのだけど、レンズが無いせいで焦点深度が深くなって、遠くの対象面まで感応してしまう、という事だったりして。

 これで、いよいよ気になるのがPixArtのセンサを使った光学マウスがどうなっているのか、というあたりだなあ。といっても商品の外観や仕様からではセンサの種類(メーカー)までは判らないから見つけるのは難しいかも。

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