その12.カーソル移動量の追加検証
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1.大変お恥ずかしい限りで、申し訳ない事だが

 カウント数について全く勘違いしていた。
 そもそも以前からマウスやトラックボールについて深く考えていた訳ではない(何についてもそうだけど)ので、カウント数という数字が有る事くらいは知っているというレベルで、意識的にそれに接したのはストリームとストリームRでカウント数が違う、という事例が最初だった訳で。
 そんで、移動量が同じなのにその数字が違うという事は、カウント数というのは単位移動量あたりの分解能みたいなものなのだろう、という誤った理解をしてしまった訳で。
 だから、ここまでの記述で妙な所が有るのは、勘違いの故。まあ、これからも間違い・勘違いは有ると思うけど、なるべく気をつけるようにするし、間違いに気が付いたら訂正するようにします。
 なんかこれは変な事を書いているな、と思われた方は是非とも指摘して下さい。
2.各機種の移動量の比較

 それにしても、各社のトラボで移動量はどれほどの差が有るのだろうか?
 というわけで、近くに有るトラボを集めて移動量を比較してみた。
 テスト条件は適切かどうか大いに自信が無くなっているが、他に用意できないので前回と同じ。基本的にUSBにつないでWin98環境の標準ドライバの加速最小で計測した。
 前回に追加して計測したのは。
1.ケンジントン EM5
2.ロジテック CT-100(これはUSBで動かなかったのでPS/2接続)
3.マイクロソフト Trackball Optical(略称MS TO)
4.サンワサプライ フォース
 以下に結果をまとめてみた。
 なお、テスト条件のボールの移動量約12mmというのは0.5インチを想定している(ていうかミッキーまで調べたのに、なんでカウント数を勘違いしているのかなオレ・・・)ので、上の移動量の約倍がカウント数という事になる。
 そして、仮想床面はボディがボールを切る面(多少波打っている場合は適当にその辺)と想定している。その理由は、ボール上の直線のマーキングがボディの縁の一点を通過するのを計測しているから自然にそうなるという事と、その面がトラックボールの設計上の仮想床面なのではないか、と考えるから(サンワは違いそうだけど・・・)。
 以下、各機種について簡単に考察してみる。
 EM5のセンサは重力方向の水平に配置されているが、テスト上の仮想床面はボディ上面の傾斜が有るので、横方向が若干小さくなっている。
 因みにEM5のカウント数は、少し調べた限りで見つからなかったのだが、テスト結果から推定すると200カウントだろうか?
 CT-100のセンサはカップの底に近いが、やや下にシフトしている。その為横方向の移動量が若干小さくなっているようだ。
 なお、ロジクールのページによれば、CT-100などの光学トラックボールには「解像度300」と書いてあり、テスト結果から300カウントで間違い無さそう。
 MS TOのセンサはカップのほぼ底にあり、縦横の移動量の差もほとんど見られない。
 同じセンサを使っていると思われるMS探求者に比べて、やや小さめの数字が出ているが、これはボールの小ささを考慮した差なのかも知れない。
 カウント数は120くらいだろうか?
 MS 探求者のセンサは上方向にかなりシフトしている。しかし、その割りには縦横の移動量の差が少ないので、どこかで補正しているのでは、と考える。他の機種と違い、センサのXY軸と移動のXY軸が45度くらいずれているのも、気になる所。
 カウント数は150くらいだろうか?
 フォースのセンサは上方向に相当にシフトしている。仮想床面の底からのシフト角は約45度だろうか?
 そのため、横方向の移動量がかなり少なめになっている。
 漠然と、45度あたりがカーソルがまともに挙動する限界なのではないかと考えている。また、指の動きを考えると縦方向より横方向の方がスムーズ(なのはオレだけだろうか?)なので、多少は誤魔化されているように思う。

 但し、サンワがそれを承知の上でセンサをこの位置にしたとは到底思えない。
 改造したストリームのセンサは水平の底にあり、仮想床面からは前方にややシフトしていて、縦よりも横方向の移動量が若干少なくなっている。
 しかしその移動量はどう見ても800カウント相当。
 パッケージにもサンワのサイトにもストリームは400カウントって書いてあるのだが・・・



 
 ストリームRのセンサはほとんど左向きの真横を見ている。仮想床面からのシフトは約60度なので、横の移動量に対して縦が約半分となっている。
 本来のカウント数は横方向で出ている数字から800カウントで、これはパッケージやサンワのサイトに出ているカウント数と一致する。
 だが、なんでストリームと同じカウント数なのにわざわざカタログ値を書き換えたのか、そもそもなんでストリームの倍のカウント数にしようとした?のか、全く辻褄の合わない状況に、大いに疑問を感じる。
 サンワのトラックボール、特にストリーム系のカウント数の大きさが目立つ結果になった。
 また、公称400カウントのストリームと800カウントのストリームRが、何度テストをしても同じ移動量、それは恐らく800カウントという結果になり、疑問が残った。
 ストリームの移動量については次項でさらに検証する。
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