その17.WindowsXPの標準ドライバでのカーソルの挙動 ←その16に戻る 最初のページに戻る その18に進む→ |
1.思い込みというか、先を急ぐとろくな事が無い
順序からすると、サンワのドライバより先に標準ドライバの動きを確認するべきだった。
先を急いだ結果、WinXPでの加速の効き方がWin98と同様の挙動(速くなる、値が大きくなる方向だけ)であると思い込んだまま記事を書いてた。読み返して見ると訂正する程では無いけど、ちょっと変な事を書いてるかも・・・
話は飛ぶが、現在何点か気になっている事を無視して話を進めている。ここでそれを書いてもしょうがないかも知れないが、一応書いておく。
1.マウスの速度の設定が、全てレジストリに記録されているか不明。これまでは、設定を変えると接続されたマウス全てに影響が出ている(ようだ)が、マウス個別に設定・挙動する可能性はどうなんだろう?
2.マウスから入力された数値が、一箇所だけの処理系?を通って座標に変換されていると決めて良いのか?現在判っている現象では、方向の設定(雲を動かすヤツ)をして確かに座標が回転しているにも関わらず、Mouse_Eventによる入力からの出力結果には差が出ない事について、検討を保留している。
3.現在行っているテストで、Mouse_Eventを使って、0移動から1移動とするとマイナスの値が出たりする(加速が掛かった時に)のを、実際に有り得ない入力だからと、無視している。
2.というわけで、改めてWinXP標準ドライバの挙動
前項と同様のテストを行った。最初に「ポインタの精度を高める」をチェックせず加速ナシでの挙動を11段階でグラフ化してみた。
6となっている設定が入力=出力になるMouseSensitivity=10の挙動だ。
次に「ポインタの精度を高める」をチェックして加速が掛かった挙動をグラフ化してみる。
この加速がどんな感じで掛かっているのか、判りやすいように、最大速度11で加速アリナシで比較してみたのが、下のグラフだ。
こうして見ると、確かに精度が高まっていると言われればそんな気もする。因みに加速させた方のグラフの原点付近の落ち込みは、上の項に書いた、マイナスの値が出てしまっている部分だけど、実際の挙動でそんな動きは感じないので、多分ありえない入力値なのだろうと思う。
3.意外と勘違いしている人が多いのだろうか?
ところで、WindowsXP,MouseSpeedでググると、WinXPのレジストリチューニングみたいなページが幾つかヒットして、そこにはカーソルを高速化する手段として、MouseSpeedと閾値1,2をそれぞれ2,0,0に設定する方法が紹介されている。
これは、確かにWin98(など?)では最初(移動量1以上で)から値が4倍で出力される設定だが、WinXPではMouseSpeedを2にしても、1の場合と変化が無い。実際に上の設定にしても、マウスドライバで「ポインタの精度を高める」にチェックするのと全く同じ挙動で、わざわざレジストリを編集する意味は無い。
多分、以前のWindowsの記述をそのまま流用してるのだろうが、もしかしてオレの使っているWinXPの挙動が他と違ったりするのだろうか(そんな訳ないよな)。