オルロのカーニバルについて

ボリビア・オルロのカーニバルはブラジル・リオのカーニバル、ペルー・クスコのカーニバルと並び南米3大祭りと呼ばれ
ボリビア国内最大規模の祭りです。 インカ文明から由来する踊り、オルロの町に伝わる伝説をパロディーにした踊り、
ワイン作りの重労働をしていた人達が一年に一度その苦しみを発散する踊り、リャマというアンデスの動物を放牧する人
達が、そのリャマを追う時の真似をした踊り、村どうしが勢力争いや日頃のいざこざを解消するために行う、喧嘩風景を
踊りにしたもの、アフリカから奴隷として連れてこられて人達がアフリカの踊りとボリビアの踊りを融合して作った踊り。
白人が奴隷を支配する様子を踊りにしたもの・・・・・ボリビアの踊りには意味深い色んなものがあります。

悪魔の踊りディアブラーダ

まず、カーニバルが開催される日程ですが、ボリビア人ですら良く分かっていないようです。
日本の某ガイドブックによると、カーニバルは2月の第3週という情報がありますがこれを鵜呑みに
するととんでもない事になります。
ボリビア人が言うには、その年のカレンダーを見れば4連休になっているから分かると言います。
このカーニバルの4連休は年によって変動します。しかし、次の年の新しいカレンダーが出回る
のは、せいぜい12月頃でしょう。
しかしカレンダーを作れるぐらいだから、何かルールがあるのではないかと、このカーニバル連休の
規則性について調べた結果、一つの結論にたどり着きました。



● カルナバルの日程の法則

去年が 2月の第3週の週末だと、次の年 2月の第2週に一週戻る。
2年後は2月の 第1週という具合に毎年一週ずつさかのぼります。
ここで注意したいのは、最後に1月までは飛ばず、3月の第一週に飛びます。
そしてまた再度一週ずつさかのぼり、繰り返します。

具体的に、ここ数年のカーニバルの日程と、今後数年のカーニバルの予定を掲示しておきます。

1998年 2月21、22、22、24
1999年 2月13、14、15、16
2000年 2月 5、6、7、8
2001年 3月 3、4、5、6
2002年 2月22、23、24、25
2003年  2月15、16、17、18
2004年 2月 7、8、9、10
2005年 3月 5、6、7、8


南米のカーニバル連休の期間は他の国にも共通で、ブラジルのリオのカーニバルとペルーのクスコのカーニバル
も同じ日に行われると思います。 


カーニバルの盛り上がる期間について

カーニバル連休は、上記にあげた土、日、月、火の4連休です。
では何曜日がベストであるか、情報をお知らせします。 
すばり言えば、「土曜と日曜」です。
さらに詳細を言えば、初日は土曜の朝7時ごろからパレードはスタートしますが、10時過ぎになってようやく
それらしくなってきます。昼間でしたら3時頃から名物の観客同士での水かけ合戦が始まります。
日が暮れる7時ぐらいまで、パレードよりも水かけ合戦で楽しめます。
水かけ合戦の暗黙のルールで、日が落ちたら休戦状態となります。何故ならオルロは標高4000m近い
ので夜は異常に冷え込むからです。
夜は夜で、またパレードが盛り上がります。明け方までは盛り上がっています。
何時頃に盛り上がるかは、グループの順番次第なので言えませんが一番人気があり盛り上がるグループ
はマヨール デ サンシモンというサンシモン大学の現役学生がメインのチームです。
各グループが土曜と日曜に一回ずつ出場します。
日曜日は、土曜に昼間踊ったグループは夜へ、夜踊ったグループは昼間へと順番を入れ替えて出場します。。
日曜日は午前中から、昨日のうらみとばかりに水かけ合戦が過激になります。
踊りのグループも、仮面をとって素顔を出したりと少しくだけた感じになります。
日曜日の夜は警備にあたっていた警察もいなくなり、無政府状態になります。
観客が、パレードになだれ込み道路をふさいでしまうのでめちゃめちゃな状態です。
踊りもその観客によって邪魔されてしまため、踊りのレベルが下がりますが、パレードに一緒に参加してお祭り
騒ぎをするなら、何と言っても日曜の晩の警察がいなくなってからの時間帯が一番盛り上がるでしょう。
その後の残りの月、火の二日間はパレードはありません。  カーニバルの疲れをいやす休みです。 

  
サンシモングループによる、カッポラレスという踊り。                   総勢1000名近い大グループ



カーニバル期間中の宿について

カーニバル期間中の宿は、かなり混み合います。予約なしの場合、できれば前日、前々日にはオルロ入り
をしておいた方がよいでしょう。宿の値段はこの期間は跳ね上がります。
一番安いアロハミエントと呼ばれる宿は、窓のない部屋にベットのみ、シャワー共同で1250円程度。
カーニバルの間は宿には、ほとんどいる事はないので十分と言えばこれで十分でしょう。
ホテルと呼ばれるところで、一人50ドル程度です。
その他、オルロの長距離バスターミナルの出口で普通の家庭に泊めてくれる人達が客引きに来ています。
値段は不明ですが、1000円〜2000円程度だと思います。
また、ラパス、コチャバンバ、サンタクルス等の他の都市を結ぶ長距離バスが、かなりの本数出ているので
夜行バス又は朝一番のバスにのって、午前中にオルロに入り、その晩にバスに乗って他の都市に移動する方
法もあります。時間に余裕のない人には、良い方法かもしれません。



オルロへの入り方

オルロには、空港はないので他の都市からバスで入る方法しかありません。
一番近い都市は国際線の乗り入れているラパスで、ラパス−オルロ間、バスで3時間程度です。
次に近い都市はコチャバンバで、コチャバンバ−オルロ間はバスで4時間半程度です。
他には国際線の乗り入れのあるサンタクルスからもバスがありますが、サンタクルス−コチャバンバ間
が10時間、さらに乗り換えでコチャバンバ−サンタクルス間が4時間半という道のりになります。
ボリビアの長距離バスは非常に快適です。日本の長距離バスよりも大きく、シートの間隔も広いです。
ちなみにカーニバル期間のバスの値段の相場は、
ラパス−オルロ・・・・・500円〜1000円程度 30分〜1時間に一本程度。
コチャバンバ−オルロ・・・・750円〜1250円程度。 1時間に一本程度。


観客席について

さて、オルロにも来れて、宿も取れても肝心なカーニバルをゆっくり観るには席を購入しなければなりません。
とは言っても、このチケットは前売りであり日本から購入できる代物ではありません。
その場合どうするかというと、警察の警備の中をかいくぐり観客席の前で地面に座り込んで観るしかありません。
ボリビア人を含めこういう人が沢山います。ボリビア人などは、席のチケットを買っていなくても空席があれば知
らん顔してちゃっかり座っています。夜は比較的観客が減るので、その時間なら空席に座ることが可能でしょう。
ひょっとして、当日席のチケットを売っている可能性もありますが、不明です。
ちなみに、席の値段は二日間で70Bs(1750円程度)です。


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