チチャロン

チチャロンとはから揚げのことである。
私の住んでいるコチャバンバでは、特に豚のチチャロン(から揚げ)が名物なのだそうだ。
豚肉は寄生虫が多く非常に危険な食べ物なので、こちらの人はあまり食べないようだが
このチチャロンは、休日などのちょっとしたご馳走として食べられている。
調理法であるが豚肉はまず骨付きのまま大きくぶつ切りにされる。
最初に大鍋でコトコト長時間煮られ、その後、特大フライパンにてじっくりとあげられる。

チチャロン屋

6月13日、コチャバンバからバスで30分ぐらいのところにあるサカバという町でチャチャロン
祭りがあるというので、カメラをもって一人で出かけることにした。
日本語に訳すと「から揚げ祭り」というコッケイな名前の祭りである。

1kmほど続く町のメインストリートの両脇には屋台のチチャロン屋が軒を連ねていた。
ミニ遊園地や日本でも祭りの時に見かけるくじ引きや射撃の屋台などもあった。
ボリビアの祭りはとても雰囲気が日本の夏祭りに似ていると感じる。
ワタ菓子、リンゴ飴、かき氷など日本と全く同じ食べ物が存在するのだ。

朝から何も食べていなかかったので、一軒のチチャロン屋に入ってみた。
店といっても、屋台の周りにテーブルと椅子がある青空レストランである。 
コチャバンバではチチャロンと一緒にチチャを飲むのが、通(つう)の食べ方なので私もチチャロンと
チチャを注文した。
運ばれてきたチチャロンは量がものすごく、皿の上には骨付きの大きいブロックが5、6個あり、他に
はレバ、腸などの内臓、さらにモテと呼ばれる大粒のトウモロコシが肉の下に隠れていた。

 チチャロンとガラピーニャというチチャとアイスをミックスした飲み物。

味はというと、肉は醤油味に似た下味が付いていて日本人好みなのである。
かなり脂っこいが、酒のツマミには最高である。


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