ボリビアのインターネット状況

ボリビア国内においても、インターネットは急速に伸びている。
私の配属先であるコチャバンバ州のローカル電話会社においても、インターネットプロバイダーサービスを
開始している。

また、長距離国際電話会社ENTELが主要都市にアクセスポイントを持っている。

その他、パソコンショップがラパス、コチャバンバ、サンタクルス、タリハでプロバイダーサービスを行っている。

小さな町ではアクセスポイントがないため、最も近い都市へアクセスすることになる。
地方の村と都市部は無線によるマイクロウェーブで結ばれているのがほとんどであるので、通信品質によっては
国内ですら接続できない場合もある。

日本から契約してそのまま利用可能な世界にネットワークを持つプロバイダーはAOL(アメリカンオンライン)
のみで、アクセスポイントは1999年5月現在のところラパス、サンタクルス、コチャバンバに存在する。
今後、他都市へもアクセスポイントが増えるようなので詳しくはAOL(アメリカンオンライン)のホームページの海外
アクセスポイント一覧で確認して下さい。

ボリビア国内インターネット使用可能 地域一覧表 (1999年現在)
地域名 アクセスポイント プロバイダー
ラパス ラパス AOL、エンテルネット、コンプネット、その他
サンタクルス サンタクルス AOL、エンテルネット、ダイテック、その他
サンタクルス郊外 サンタクルス コンセプシオン、サンファン、オキナワ、コマラパからはサンタクルス
のアクセスポイントへ接続可能なので他の町でも電話があれば可能と思われる。
コチャバンバ コチャバンバ AOL、エンテルネット、コンプネット、スーパーネット、その他
タリハ タリハ エンテルネット、その他
スクレ スクレ エンテルネット、その他
ポトシ ポトシ エンテルネット
オルロ オルロ エンテルネット
トリニダ 不明 エンテルネット (ベニ州に一ヵ所アクセスポイントがある。)トリニダ???
リベラルタ 不明 エンテルネット 上記と同じアクセスポイントへつないで使用可能


その他の世界規模のプロバイダーであるマイクロソフトネットやIBMネットは近隣国(アルゼンチン、チリ、ブラジル等)
にアクセスポイントがあり、ボリビアからの国際電話で接続する方法も考えられるが、ボリビアから近隣国へは衛星中継
となるためプロトコルエラーとなりプロバイダーに接続できない事が多い。 

日本にアクセスする場合も同様で、何度かに一度しかつながらないような状況で、私の経験をさらに言えば、ようやく
接続できて一通のメールを送るのに5000円近くかかってしまった事があった。

1999年7月現在、長距離電話会社エンテルが、光ファイバー基幹網をラパス、コチャバンバ、サンタクルス間、更に
ブラジル、アルゼンチンまでつなげるプロジェクトを行っているので完成予定の2000年以降はブラジル、アルゼンチン
にあるマイクロソフトネット、IBMネットへのアクセスポイントにも接続が可能になると思われえる。
しかし、国際電話料金は近隣国と言えど、日本へのアクセスと変らぬほど高いので長期間使用する人はボリビア国内
にあるプロバイダーに加入した方が良いだろう。

パソコンと電話回線を接続するモジュラージャックは日本と同じインターフェースであるので、特にモジュラージャ
ックを日本から持ってくる必要はない。家庭によっては、未だに昔日本にあったようなダイヤル式電話を使っている
ためモジュラージャックがない事もあるが、その場合はこちらでモジュラージャックを買ってマルチ配線にすれば良い。

インターネット使用料金は、1ヵ月の基本料金が15〜30ドル程度で10〜30時間の無料アクセス時間によって異
なる各プランがある。基本アクセス時間を超えた場合の超過料金は1時間1ドル程度。


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