危険なズブロッカ


ここ数年、ウォッカやジンなどの強いお酒とは付き合いがありませんでした。そ
れを見かけたのも高校生以来かもしれません。ウォッカにはよく高校生の頃お
世話になっていました。大抵は友人たちと飲んでいたのですが、それでもたまに
1人で飲むときには、50°くらいの強いお酒をロックで飲んで違う世界に突入した
りしていました。僕のことをアル中だと思っていた友人もいたようです。
ズブロッカを買ったのは、「家内になにかいいお酒を」と探している最中に見つけ
て、半分懐かしさで自分用にです。一緒に炭酸水も買いました。そしてその日の
夜、ビールを数本あけた後いよいよ飲んでみることにしました。キャップを開ける
と独特の懐かしい香り。やや濃い目に作り、さっそく一口。「うーん、ダメだ!香り
がキツ過ぎて飲めない!」家内にも飲ませてみましたが、やっぱりダメです。そ
の日はその1杯で終わりになりました。しばらく忘れられて、冷凍庫で眠っていた
ズブロッカですが、何かの拍子にまた飲んでみることにしました。同じ炭酸割で
です。すると今度は以前より気になりません。そこでもう1杯。気にならないどころ
か爽やかな感じさえしてきます。その日はその2杯で終わり。後日また飲んだと
きには、僕にとってもう完全においしいお酒になっていました。
ホッピーでもなんでも何かで割るお酒は、酔うほどにお酒の量が増えていって
しまいます。僕の場合、最初の1杯はやはりビール。「とりあえず」や「まず」では
なく、あくまで「やはり」なのです。そしてそのままビールで通すか、気が向けば好
きなお酒に入っていきます。ですからズブロッカにいくときには結構ご機嫌な状
態になってから飲み始めます。お店で出されるわけではないのでアルコールは
自分次第。たいていズブロッカを飲んだあとは記憶が断片的になっています。
今、ストックがもうありません。炭酸水だけがさみしく残っています。おいしいから
飲みたいんだけど、ちょっと危険な香りが・・・ 悩んでしまいます。
− でも買いに行こう! −

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