モノローグ8th

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主人公「赤碕翔」のモノローグです。
役得なのか、文章は質、量ともに圧倒的。芸術の域に達しています。

冗談にしか見えねえが……
シナリオライターは本気のようさ……

ゲーム界の極北に燦然と輝くモノローグを、ここに一挙掲載!



……HAKONE……

……魔物が棲むという峠道……

……藤沢先輩が恐れ………
バトルを避けていたほどの……

……箱根DD・虎口……
………箱根の皇帝………

……だけど……

……俺は完全に納得したわけじゃない……

……どこか腑に落ちないところがある……

藤沢先輩が箱根を恐れてる理由は
……他にもあるんじゃないか……

俺たちはなにかに操られるように
この峠にやってきた……

……神でも悪魔でもない……

……逃れられないなにかに……

……この山の奥深くに眠ってる……

……魔物の正体……

……それが、真実の答なのか……

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HEAVEN'S HILL……
くだらねえ迷信……

ここで星を見たふたりは必ず結ばれる。
そんな世迷言にすがって
今夜も車が停まってる

邪魔をするのは無粋なことさ

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HASHIRIYA'S VILLAGE
HAKONEに遠征してきた走り屋が
旅と走りの疲れを癒す温泉街

効能なんて、知らねえ
俺にはそんな余裕はないさ

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そうさ……俺たちの約束の場所は
HASHIRIYA'S HOLYPALACE

尻尾を巻いて
逃げ出すわけにはいかねえのさ

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HASHIRIYA'S HOLYPALACE

峠を走る走り屋にとって
聖地と崇められる約束の地

最速TEAMの移り変わりとともに
その名が継承されていくっていう

いまはここ……
箱根DDのBasePointが
HOLYPALACEと呼ばれてる

夜の静寂の中にバトルの時を待ちわびた
俺たちのアイドリング音だけが響いてる

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HASHIRIYA'S HOLYPALACE

ここで時が止まったように
過去と現在が交叉する

藤沢先輩と箱根DD・虎口のバトル
走りの魔物が待ってる
その勝者を…………

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BATTLEの相手は箱根DriftDANCERS
初めての峠の勝負

気が変わることなどないさ……

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いつもの前哨戦…………
断る理由もないさ

…………何度目かの前哨戦…………

……いつだって俺は
道を暖めるために走ってる……

……藤沢先輩が走る前の道……

……暖めるだけのおまけに
すぎねえんだ……

……はじめてだった……

……こんな風に感じたのは……

……冗談じゃねえ……

……藤沢先輩の様子が変だって
心配してたはずの俺……

……どこへ消えちまったのか……

……俺が俺じゃなくなっちまう……

……そんな気がしてた……

これがHAKONEに棲む
魔物のちからなのか

……走りに飢えた魔物の……

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