オトナにとってはかなり好き嫌いの分かれる歌手だと思います。でも台湾のお子様には大人気。Mavis
Fanが切り開いたともいえる「お子様ポップス」というジャンルを確固たるものにしたのはこのYUKIちゃんの功績でしょう。
YUKIと書いて「ユキ」もしくは「ユーキ」。由来は台湾語だそうですが日本語っぽくもあり、本人はかなりお気に入りの様子。それから彼女のおばあちゃんが日本人だとかいう話もちらほら。ほ〜ら、なんか親しみ湧いてきたでしょ!?
冒頭にも書きましたが、オトナにとってはかなり好き嫌いの分かれる歌手です。実は私も嫌いでした。人によって理由は様々でしょうが、私の場合、なんかワケの分からない妙な(失礼!)衣装を着ているコスプレ・アイドルという印象があったのです。チラッと見たミュージック・ビデオでもなんか子どもじみた振り付けしてるし、歌もガキっぽい感じ!な〜んて思っていました。
が、ある日入った中華CDショップの店頭で、伸びやかな澄んだ声で歌われるバラードが耳に入ってきたのです。そして、私の耳をとりこにしてしまったのです。「何か聴いたことのある曲・・・?」あとで判ったのですが、それは徳永英明の「輝きながら・・・」でした。で、それを歌っている歌手がYUKIだということがその場で分かり、評価は一変!したわけです。
この「向前衝」は彼女の2枚目のアルバムです。全11曲中9曲がカバー曲です。そのうち5曲が韓国ポップスのカバー。その他は欧米の曲のカバー。他に「輝きながら・・・」のカバー有り、と、カバー曲が非常に多く、韓国ポップス、ダンス・ポップ系の欧米洋楽を聴く人ならば、「あ、これ聴いた事ある!」と何回も思うはずです。しかし彼女の歌声と台湾華語の響きによって「つまらない」カバーにはなっていないと思います。
彼女の歌うオリジナル曲は2曲。スローバラードの「我不要」と、ミディアムテンポの「暑假」。「我不要」ではやや歌の弱さをみせていますが「暑假」では切ない感情がよく出ていると思います。個人的にはこのアルバムの白眉は「輝きながら・・・」のカバー、「Don't
say goodbye」です。原曲の良さもさることながら、彼女の歌声が活きてます。
まだ彼女の歌は上手い!と思うほどではありませんが、バラードなどでみせる明るいながらも微妙に憂い、陰りを含んだ歌声が私にとって最大の魅力です。その歌声を活かす為にも、どんどんオリジナル曲に挑戦して欲しいものです。デビュー当時レコード会社からさほど期待されず、たまたま歌った韓国ポップスのカバーが大ヒットして大化けした彼女。これから先、どんな歌手になってくれるのでしょうか。期待しましょう、いや、期待してます。
「i Yuki 愛 Yuki徐懐[金玉]的聯播網」
〜YUKIの公式サイト。
ご意見、ご感想、リクエスト、報告書の提出はこちら。
メール |
トップ |