香港生まれの台湾育ち。カナダの大学へ留学もしていたようです。英語名Patricia。愛称の「CiaCia」というのはそこからきているのかもしれません。
カナダから帰国後、台湾でバンドを結成しパブやライブハウスで演奏していたという情報もありますが未確認です。
このアルバムを見たのは渋谷の大手輸入盤店でした。ジャケットを見ると他の台湾ポップスのものとはなんとなく雰囲気が違ったように見えました。それじゃあ聞いてみようかな、と思って購入しました。あ、なぜか値段が安かったというのも理由だったんですけどね(笑)。
曲はアルバム全体を通して、やっぱり従来の台湾ポップスとはちょっぴり違うような気がします。
1曲目「Miss Perfect」はホーンをフィーチャーしたスゥェディッシュ・ポップな匂いもするポップな曲。
2曲目「It's not O.K.」ギターを中心としたバンドサウンドをバックに英・米ポップ・ロックな歌を帰かせてくれます。
3曲目「分心」は冒頭のエフェクトのかけられたヴォーカル以外は取りたてて特別な所のない普通の台湾ポップススローバラードに聞こえます。アルバムの最後にはピアノとストリングスの伴奏によるバージョンもあります。
5曲目「自己[食畏]狗」は、ギターとホーンがフィーチャーされた疾走感溢れる、ややパンクな感じもするポップな一曲。早口でまくし立てるヴォーカルが気持ちいい一曲。
9曲目「我不是他太太」は疾走感溢れる歌とバンドサウンドが気持ちいいです。あっというまに曲が終わる(ように聞こえる)気持ち良さ。
全曲彼女が作詞をしています。歌詞をよく読みこんだわけではないので内容についてハッキリ言えませんが、結構面白そうです。全曲通して聞いた印象では、かなり英米のポップバンド、ギターポップバンドの影響を受けていそうです。洋楽好きな人はかなり気に入るかもしれませんが、やや従来の台湾ポップスの色が強い曲もあり、微妙に中途半端な印象も持ちました。でも、彼女の場合アーティスティックな方向と商業的な方向を上手く組み合わせる事の出来る歌手のような気もします。あとはレコード会社次第?「台湾ニューウェーブ(勝手に命名)」の一人としてこれから活躍して欲しい一人です。
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