伍佰&China Blue「白鴿」伍佰&China Blue「白鴿」 台湾を代表する、ブルースフィーリング溢れるロックバンド。でも、この一言で、伍佰&China
Blueの音楽性を表現する事は難しいのです。なぜなら彼らの音楽は多種多様。冒頭の「ブルースフィーリング溢れるロック」な曲もあるかと思えば、突然ド演歌としか言い様の無い曲を演奏したり、はたまた、沢田研二や橋幸夫のカバーまでやってしまう懐の深さが彼らの大きな魅力でもあります。
私xinjieは、彼らの大ファンでもあるので、彼らのアルバムをまず一枚紹介するのに悩みました。この「台湾ポップス認知度向上委員会」は、お気に入りの一枚を紹介すると共に、初めてその歌手を聞くにはどのアルバムが良いか？という事も念頭において書いているつもりなので、悩んだ末に、最新オリジナル北京語アルバム「白鴿」をご紹介します。
思うに、最初に聞くならこのアルバムが最も妥当かな、と思います。台湾語の歌も良いのですが、言葉の響き的に聞きなれないのでややコアな感じがするかな？などと勝手に考えて、まずは「白鴿」をご紹介します。他のアルバムについては順次ご紹介したいと思います。
1曲目「上yin（病ダレに”隠”）了」は、ドラム＞ギターの印象的なイントロから、「Oh〜」という唸り声が絡んできて盛り上げるというオープニングにはピッタリな曲。ドラムス、間奏のギターで早くもノリノリになる事間違い無し。
2曲目「真世界」は「愛もあれば嘘もある、この真世界（リアル・ワールド、とでも？）にようこそ」と歌う曲。冒頭のギターの刻みに絡む伍佰のカエルの鳴き声(？：笑）が印象的。伍佰の歌の魅力の1つに、意味深い歌詞というものが挙げられます。「ただの」ラブソングに飽きた人にはお薦め。曲を通して聞こえる、ギターの刻みのリズム、そして、サビの「歓迎[イ尓]來到真世界〜」以下が印象的。
3曲目「不曽在乎我」ここで一息？アコースティックギターでのスローバラード。
4曲目「白鴿」タイトル曲。「永遠の傷を抱えながら飛び続ける。まだ自由があるから」「さすらいの道を僕は行く」などと、深い歌詞は、大陸と台湾の両岸関係を歌ったものだそうです。ミディアム・スローの美しいメロディーと、「白い鴿（ハト）」に託されたイメージが胸に来ます。
5曲目「上帝救救我」。ホーンセクションも入った、ちょびっとファンキーな一曲。サビの「上帝救救我」の部分、ライブでは伍佰が踊ります。機会があればご確認を。全体的にノリノリ。
6曲目「看我」ノリノリの曲の後はここで一息。一曲通してアコースティックギターを爪弾いて歌うバラード。ノリノリのロックな曲で見せる顔とは違う「優しき男・伍佰」を見せてくれます。
7曲目「輿[女尓]到永久」短いピアノのイントロ、やさしく入るドラムス、いつもの音色のはずのギターの音がなぜかやさしく、切なく聞こえてしまう「優しき男・伍佰」の魅力全開のミディアムスローバラード。永遠の愛を歌うこの歌。xinjieお気に入りの一曲。結婚式ソングですね、コレ。泣けますよ。
8曲目「一生最愛的人」2000年7月28日の台北@Liveでのライブでも会場からのリクエストが多かった一曲。もちろん、xinjieお気に入りの一曲。ここでも「優しき男・伍佰」の魅力大爆発。ベースの短いイントロから、「バーン！」と叩きつけるようにして入るバンドサウンドで、一気に惹きつけられます。7曲目よりも若干テンポが速いということもあって、グイグイ乗せられていくメロディー、リズムが特徴的。これも「ただの」ラブソングではなく、「もし別れたいなら、そう言ってくれ、僕は祝福して君を行かせる。/愛していると言わないでくれ、君は僕が一生で一番愛する人だから。」という歌詞。深い。これまた泣ける一曲。
9曲目「終於」8ビートで、疾走感のある曲。快速テンポで乾いた歌声で駆けぬけていく感じ。
10曲目「懶人日記」これまでの「カッコイイ」ロックとはいきなり一線を画す脱力ソング(笑）。イントロのカウントから、キーボード（？）の間の抜けた「ピーポー」という音が「あらら」な一曲。しかも、冒頭で「バカヤロ」ってちゃんと歌ってます(笑）。この部分が問題にされてシンガポールでは放送禁止になったそうな(笑）。良い子の日本人の皆さんはアジアの人の前で「バカヤロ」って言わないように。ちなみに、ターシー・スー（蘇慧倫）もカバーしてます。何でだろ？
11曲目「半夜11點鐘」ラテンなノリの一曲。でも、やっぱり出てくるのは伍佰の音。
12曲目「最後是温柔」曲を通して聞こえる、重苦しいエフェクトをかけたギターサウンドと、声を張り上げて切々と歌う歌声が印象的なアルバムのクロージングナンバー。
オマケに2枚目のCD「美麗新世界」がついています。1曲目は「電子版（エレクトリック・バージョン）」2曲目は映画のサントラバージョン（アコースティックバージョン）です。この曲は映画「美麗新世界」という映画に提供されたタイトル曲です。ミディアムテンポで、伍佰の美しいメロディーと、ブルースフィーリング溢れるギターサウンドに浸る事が出来ます。
伍佰の魅力は美しいメロディー、意味の深い歌詞、ブルースフィーリング溢れるギタープレイ、そして、言わずもがなのその歌声です。決してオシャレな音楽とは言い難い彼らの音楽ですが、一枚のアルバムに必ず一曲は心に沁みる曲があるはずです。「歓迎[イ尓]來到”伍佰”的世界！」
伍佰&China Blueのファンサイト
流浪到伍佰世界
〜仁美さんによる日本語伍佰ファンサイト。ニュース、訳詞からライブレポート、伍佰への熱い思いを語り合う掲示板まで揃っています。伍佰をもっと知るなら要チェック！
真世界
〜laishanさんによる、日本語伍佰ファンサイト。ライブレポートと掲示板がメインです。実はlaishanさん、伍佰のライブビデオにもチラッとご出演・・・(笑）。
伍佰&China Blue公式サイト（要BIG5）
〜伍佰の公式サイト。スクリーンセーバーなどもあります。ただし、重い、重すぎる・・・。
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