〜台湾旅行記〜

(台湾初日の巻)

 異国の地に来たらまず地理です。というわけで、早速空港ロビー内の観光案内センターに向かいました。「すいませ〜ん」と、振り向いてくれたのは饅頭を潰して能面にしたような造作のお顔をした妙齢のお姐さまでした。「あの・・・」冷たい目でじっとこちらを睨む・・・いや、見つめるお姐さん。「あの・・地図を。台北の・・・。」なんでこんなに気後れしてしまうのでしょうか。「台北?」「はい。」「これです。」と一言、表情を変えずに台北の地図を渡してくれました。「ありがとう。」こちらは精一杯の笑顔です。でも彼女の表情が変わる事はありませんでした。

 中正空港の到着ロビーには出迎えの人、ヤバい感じのタクシー運転手などがワンサカいてとっても賑やかです。そんな中、ひときわエネルギッシュに動き、かつ声をかけているのがホテル案内センターの関係者(らしき)男性です。そこは観光案内センターのすぐ近くにあり、背広をきたおぢさんが観光客に手当たり次第に声をかけてきます。もちろん私もその一人。おぢさんは巧みな英語で巧みに話しかけてきます。「ホテルとった?」「いいホテルがあるよ」「今日ホテルとってあるの?」などなど。あまりのエネルギッシュさに「こいつは絶対怪しい」と思い、なんとかやり過ごしたかったのですが、かなりしつこい。でも利用できるものなら利用してみようと思い直して「Kホテルの送迎バスってあるの?」と尋ねたら、おぢさん、「Kホテルは無い」とのこと。続けて「今日ホテルとってあるの?いいホテル紹介するよ」「Kホテルを予約してある」と答えると残念そうな顔をして、また今度、と新たな客探しに奔走していました。でもどうやら本当にホテルの手配センターの人かもしれない、とちょっぴり考えてしまいました。

 さて、早く台北のホテルに向かわなければと思い、台汽バスを探します。空港ロビーの出入り口にあるバスターミナルかと思いましたがそこはどうやら私バスのようです。台北車站(駅)のタクシー乗り場でタクシーに乗り換えようと思っていたので、台汽バスのほうが都合がよく、台汽バス乗り場を探します。時間はかかりましたがバス乗り場を見つけ筆談で切符を買い、バスに乗り込みます。夜の11時ごろということで車内はだいぶ空いています。

 バスに揺られる事約一時間。台北車站南側の台汽バスターミナルそばでバスを降ります。とりあえず、タクシー乗り場まで行かなくては・・・。と警察署の前のあたりで方向を見極めようとしていた所、ふっと視線を落とすとすぐそばにタクシーが一台。思わず運転手と目が合ってしまいました悪徳運転手に注意しろという忠告を出発前に友人から受けていた事もありましたが、警察署の前だから大丈夫かも、と考えて(笑)そのタクシーに乗る事にしました。幸いその運転手はいい人で、降車時にはちゃんと領収証をくれました。ちなみに今回の旅行時、領収証をくれたタクシーの運転手は彼ただ一人でした。

 ああ!やっとこさKホテルに到着!疲れたのと夜遅かった事もあって風呂に入らずに寝る事にしました。が、ベッドを見ると、サイズが大きい。その上、枕が2つ並んでいます。そう、ダブルベッドなのです。男の一人旅にダブルベッドとは・・・と涙をこらえつつ、深夜までテレビを見てしまい、一つあまった枕を抱いてその夜は眠りについたのでありました・・・。おやすみなさい・・・・。

〜続く〜 



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