〜台湾旅行記〜
(台湾2日目〜台中へ〜)

 自強号に乗り込み、いざ出発です。台湾の特急列車の乗車券は大きいものと小さいものとの2種類があります。大きい切符は日本と同じ感覚でかまいませんが小さい切符(ちょうど日本の在来線の切符と同じくらいのサイズ)は、座席の前の席の背もたれにある小さい切符入れに置いておきます。そうすると、そこの座席に人が(正しく)座っているかどうか一目でわかるという仕組みになっています。基本的に全席指定なのですが、空いている場合は誰が座ってもよいということになっているようです。そこで、確認のために小さい切符を自分の席の前の背もたれの切符入れに置いておくという事らしいです。

 幸いにも窓側の席に座る事が出来ました。景色が流れていきます。板橋という駅のあたりまでは町という雰囲気ですが、そこを過ぎてしばらくすると一面畑や、低木林。さらに所々に椰子の木らしき木々が見えます。台湾の人には申し訳無いですが、「いや〜、田舎だわ。おじいちゃん、おばあちゃんの家を思い出すなあ(椰子の木は無いけど)。」という言葉がふと漏れてしまいました。

 ガタンゴトンと列車に揺られているとどこか遠くから男性のよく通る声が。だんだん近づいてきます。すると車両と車両をつなぐドアが開き、すっごく大きな声で「びんとん、あ〜!」これは何かと言うと、お弁当の車内販売。台湾にもお弁当というものがあり、漢字で「便当」と書きます。ちなみにこの「便当」、日本語の「べんとう」から来ています。日本による植民地時代の名残がこんな所にも残っています。で、この弁当売りのおぢさん、身体がデカイせいか、やたらと声がデカイ。はっきり言って「うるさい!」のレベルです。

 弁当売りのおぢさんが通りすぎた後(実は往復でもう一回来たんですけど)、田舎風景が続く窓の景色を見ていると、ふと視界が開けたように見えました。少しすると窓の遠くにうっすら青い色が・・・・。「海だ!」

 台北〜高雄(屏東)間を結ぶ列車には海側を通る「海線」とやや内陸を通る「山線」の2つがあります。台中へ行くには「山線」を利用します。「山線」ではありましたが海を見る事ができました。でもほんのうっすら。でもいいんです。台湾に来て灰色の建物とカラフルな町の明かりや広告、電車の窓からは真っ緑の風景の連続・・・そんな中チラッと見えた青い海・・・。海好きな私にとっては(山も好きですよ)、心が洗われるような気持ちがしました。しばらくすると海は見えなくなり、ふと車内の電光掲示板に目をやると「次は台中(もちろん全部漢字)」の文字が。そしてアナウンスが流れ、列車は台中車站へ・・・。

〜続く〜


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