第6戦(TIサーキット英田)


筑波への道 番外編第一弾!

今回は岡山県までの大遠征です。
実は、遠征と言っても東京から往復する訳では有りませぬ。
現在長期出張中で、兵庫県に滞在しているのです。
ですので岡山TIサーキット英田へ遠征と言う訳です。

’94、’95にはF1も開催された由緒正しき国際規格のサーキット。
コースレコードは、かの”音速の貴公子”アイルトン・セナの持つ1分10秒218!!!

フフフフ・・・
セナちゃんには悪いけど、塗り替えちゃおうかなぁ(-。-)y-~~~



1.当日

寒い年末の夜明け前、一人の男がゆっくりと目覚めた。
その男はZ3を駆り、相棒を引き連れ今日の目的地へ向かう。
途中の雪景色に思わず怯んだが、無言のまま煙草を咥え現地へ急いだ。

〜ってな訳で!
やって来ました、ここは岡山TIサーキット英田です^^
冒頭にも書きましたが、F1レースも開催された本格的な国際規格サーキット。
いつもの筑波とは違い、全長が3,703mもある長〜いサーキットです。

今回の新兵器は”前後減衰力調整可能車高調”(ONEandONLY製)です。
はてさて、新調した車高調はどの程度走れるのでしょう?
私はTIサーキットは初めてだけど、一緒に来た友人はアルファ155(純正足)で2分10〜12秒らしいので一応目標タイムは10秒切りくらいにしておきましょうか^^

ちなみに本日の予定は、予選(30分)を3回走って決勝レースのグリッドを定め、最後にスプリントレースを行うというユーロカップと同様の形式です。
但し出走する車は輸入車全般。
BMWはもちろんの事、メルセデス,アルファロメオ,フェラーリ,ポルシェ,ルノー,プジョー,ランチア・・・等々、夢のオールスター戦なのです^^

は、は、早くフェラーリに抜かれてみたい〜o(^o^)o



2.予選1回目

今までサーキットを走ってきた中での最悪のコンディションは、第一戦:筑波東の”ハーフウェット”だったのですが、今日はもう最悪。
12月の寒い時期にこんな岡山の山奥なので当然と言えば当然ですが、朝着いた時にはなんとっ!路面が凍っていました(>_<)
いざ出走すると皆が同じラインを通っている為、大まかなライン上は一応溶けてはいます。
でも完全なウェット状態。
少しでもラインを外れると「ツ・ツ・ツ・・・」と滑ってしまいそうなくらい路面が白い(-_-;)
はははは・・・
笑うしか無い。

その上2コーナーは完全に水溜りが残っているので、滑るすべる^^;
そんな状態なので車高調も良いのやら悪いのやら、その時はさっぱり判りませんでした。
それでも四苦八苦しながら気合を入れて走っていたのですが、結局この2コーナーでスピン!
誰にも何処にも当たりませんでしたが、それ以降は恐ろしくてとてもアクセルなど踏めませんでした。
コースのあちこちで他の車もクルクルと回っています^^;

バックストレッチ手前のヘアピンで、フェラーリ328GTBがスピンして止まっていました(-_-;)
・・・・
まだ1回も抜かれていないのに。
/◎◎ ◎◎\テール、見たかったなぁ。

ま、ま、もっと晴れる事を祈りましょう。
てな訳で、予選1回目の結果は

2分15秒398 でした。

これは御愛嬌^^
これからこれから!


3.予選2回目

お日様が上に昇るにつれ、直射日光が暑いくらいに照り付けてきます。
路面も完全に乾き、もう大丈夫です。
ではでは、いざ!全開走行へ!!!

正直な感想は「うぅ〜〜〜アップダウンがキツイなぁ・・・」でした^^;
一周の距離も長く、昇り降りはもう筑波では考えられないほどキツイ。
でもコース幅も広いしコーナー数,直線数も多いので、抜く(抜かれるか^^)ポイントも多くてとても楽しいですよ。
筑波じゃ同タイムの車に先に立たれると、ちょっとやそっとじゃ抜けないですからね。
ここではあちらこちらで抜いたり抜かれたりを繰り返せます。
特に今回は輸入車オールスター戦ですので、車種によって特性が違う為ホント面白かったです。

で、予選2回目の結果は

2分5秒919 でした〜

お、お、やったねー!



4.予選3回目

初めて走るTIと言う事で盲目的に立てた”今日の目標:10秒切り”を、予選2回目でクリアー出来ました。
こうなれば予選3回目もイケイケムードで押切らなくちゃね。
新たな目標は”5秒切り”です。
よし行け〜〜〜っ!
と気合をいれて全開走行で再びアタックしてみました。

新兵器の車高調も快調快調!
今までの”H&R+ビルシュタイン”のノーマル形状とは全然違います。
なんと言っても粘る!
タイヤはまだ純正ながら、何故か足で粘ってくれます^^
以前の様にコーナーでフラつく事も有りませんので、常に車が安定しているのです。
今更ながら、やっぱり車高調って全然違うんだなぁ・・・と、つくづく感心しました。

まるで自分が速くなった気分です^^

遠い昔に憧れていたポルシェやランチアのテールを見ながら、タイムは違えど一緒に走っているのがまた楽しい^^
いくら抜かれても全然ヤな気分にならない。
筑波でも数回走りましたが他車は殆ど国産車だったので、「ノロイのに、退けよこの野郎!」って思われてる様で・・・と言うか、思われてるし(^O^)
今回はホントに気持ち良く周回出来ました。

さて3回目の結果です。

2分6秒319 でした。

で、結局予選の結果は
出走台数全34台中、第13位、ベストタイムは”2分5秒919” スターティンググリッドは7列目イン側 と決まりました。

おほほほホ、まぁ良しとしておきましょう(^O^)



5.決勝レース

スプリントレース。
スターティンググリッドに並んでも、まだ心臓がバクバク高鳴ってます。

グリッドに並ぶと実際は先頭からはかなり離れていました。
シグナルも見難い^^;
とは言っても特に優勝を狙っている筈もなく、ここは取りあえず慣れる事を最優先に考えましょう。

シグナルレッドが点灯した途端、周りの車から一斉に野太いエグゾーストノートが聞こえました。
クラッチを切り、サイドを引いて、皆と同じ様にアクセル半開!
タコメーターを見ながら、ふと我に返ったのですが・・・

そう言えば、スタートの回転数って一体幾つに合わせば良いのだろう???

うぅ〜、もう迷ってる暇は無い!
取り敢えず3500rpmに合わせる事に。
シグナルが段々落ちてくる。

シグナルグリーン!

クラッチから左足を一気に離し、右足を床が抜ける程思いきり踏み込む。
レッドまで引っ張り、左足でクラッチを蹴飛ばし、2速へシフトアップ!
3速までそれを繰り返し、そのまま団子状態の1コーナーへなだれ込んだ。

ぐっはっ!
予想通りの大渋滞。
元々スターティンググリッドがイン側だった為、無難に”イン→イン→イン”のラインを取ったつもりだったが、いきなりコーナー途中でスピンして横を向いたまま止まっている車がいるではないか!?

な、な、なんだ〜〜!

と思ったが後続がピッタリ付いて来ているので強くブレーキを踏めない。
もちろんその車にラインは塞がれたまま。
もうアウト側にも避けられない。

逃げ場が無い・・・

仕方なしにさらにイン側へステアリングを切り、無理矢理縁石を乗り越えて芝生(雑草)の上に乗り上げパスする事にした。
車高を落としている為に縁石に車下面をガリガリと擦りながらも、取りあえずその場を乗り切る事に成功!
既に今の順位は上がっているのか下がっているのか見当も付かない。
2コーナーも同様にインもアウトも複数並列状態の渋滞は続く。
1ヘアからバックストレッチ辺りでようやく1列になって周りの状況が落ち着いた。

自分の前にルノーV6ターボ、後ろからメルセデスが追って来る。
何とか前をパスしたい。
後ろには抜かれたくない。
きっと前後も同じ思いだろう。

インフィールドで前のルノーに追い付くが、ストレートでまた離される。
後ろのメルセデスは常に私を影の様に追って来て、引っ付きもしないが離れもしない。
ずっとこの状態で数ラップを重ねた。
3台ともほぼ同タイムの筈だ。

前がミスったら抜いてやる。
でも、自分がミスったら後ろに抜かれる。
闇剣号は純正タイヤの為、この3台の中では自分が一番不利ではないか?と嫌な思いが頭を過る。
だが、レースも後半に入り後ろのメルセデスが徐々に離れて行った。

あらら?
水温か?
油温か?
それともタイヤ?
ブレーキ?
理由は判らないが重量の有る分、きっとメルセデスも辛いのだろう。
一つだけ明らかなのは、残り数ラップを前のルノーだけに集中出来る様になった事だ。

ルノーV6ターボにはコーナーでは詰めれるのだが、直線でどうしても離されてしまう。
特にバックストレッチの”昇り+ストレート”がZ3には辛過ぎる。
目の前にいたルノーがストレートエンドでは数十メートルも離れてしまう。
TVで見たF1の様に見様見真似でスリップストリームを使おうとしても、余りにもパワーの差が有り過ぎる。
現実は無情なのだ(>_<)

くっ、キツイぜぃ・・・

ずっとルノーを追って既に何周走ったのかもハッキリ判らない。
ホームストレッチに差し掛かる度にチェッカーフラッグを確認し、振られていなければ「ラッキー!もう一周のチャンス!」と自分に言い聞かせながら追走した。

しかし・・・
幾ら追っても抜け切れない。
後ろまでは追い付くのだが・・・
数周後、一度もルノーを抜く事が出来ないままチェッカーフラッグを受け、結局自分が何位か判らないままに全てが終わった。

うぅ、無念じゃぁ(>_<)

その結果です。
出走台数全34台中、第15位、ベストタイムは”2分6秒391” 平均時速”102.701km/h” でした。

順位 車名 全周回 所要時間 平均時速 トップ差 ベストタイム BEST周
1 PORSCHE 964 10 18'59.611 116.977 1'51.250 3
2 ALFA 156 10 19'33.803 113.569 00'34.192 1'55.323 2
3 ALFA 10 20'01.864 110.918 01'02.253 1'58.007 7
4 BMW 318IS 10 20'13.559 109.849 01'13.948 1'58.337 7
5 BMW Z3 1.9 10 20'18.304 109.418 01'18.729 1'57.642 7
6 PEUGEOT 205 10 20'25.693 108.761 01'26.082 1'56.455 6
7 ALFA 155-V6 10 20'57.412 106.018 01'57.801 2'02.977 9
8 PEUGEOT 205 10 21'00.114 105.790 02'00.503 1'59.498 5
9 GOLFV 9 19'05.525 104.736 1lap 2'03.805 6
10 ALFA SUD 9 19'09.785 104.348 1lap 2'05.439 4
11 PEUGEOT 205 9 19'11.234 104.216 1lap 2'00.575 9
12 CITROEN SAXO 9 19'17.170 103.682 1lap 2'00.251 5
13 ALFA 155-2.0 9 19'19.403 103.482 1lap 2'05.448 5
14 ALIPNE 501 9 19'27.321 102.780 1lap 2'05.618 6
15 BMW Z3 2.0 9 19'28'215 102.701 1lap 2'06.319 4
16 MB 190E 9 19'30.013 102.543 1lap 2'05.615 9
17 PEUGEOT 106 9 20'07.864 99.330 1lap 2'09.428 9
18 PEUGEOT 205 9 20'11.155 99.060 1lap 1'54.781 5
19 ALFA 155-V6 9 20'13.052 98.905 1lap 1'57.103 3
20 PEUGEOT 205 9 20'21.297 98.238 1lap 2'07.938 3
21 ALFA 1300GTV 9 20'24.176 98.006 1lap 2'12.348 8
22 BMW 318IS 9 20'24.591 97.973 1lap 2'10.771 4
23 ALFA 156 9 20'26.812 97.796 1lap 2'12.492 7
24 PORSCHE 968 9 20'50.597 95.936 1lap 2'10.684 6
25 ALFA 155-V6 9 21'07.593 94.650 1lap 2'15.778 4
26 PEUGEOT 205 8 16'57.994 104.761 2lap 2'02.525 5
27 CITROEN SAXO 8 19'43.065 90.144 2lap 1'59.262 5
28 ALFA 8 20'14.826 87.787 2lap 2'19.521 3
29 CLIO CUPE 7 13'39.310 113.895 3lap 1'53.890 4
30 ALFA 105 7 14'15.026 109.138 3lap 1'58.465 6
31 PEUGEOT 309GTI 6 15'46.710 84.487 4lap 2'31.562 6
32 V.W GOLF 5 16'58.556 65.440 5lap 1'54.122 4
33 CLIO 2.0CUPE 4 07'48.755 113.755 6lap 1'51.790 4
34 ELIZE 4 09'19.246 95.348 6lap 2'12.092 4

注) ブルーが闇剣号
オレンジが同クラス車両
4位,5位の2台はいったい何者なのだ?と思ったら
車高調を入れて頂いたONEandONLYの方々でした。
このタイム、並のM3よりも速いじゃないの・・・(゜o゜;)


つ、疲れた〜〜〜
今日も事故無し故障無しで、今日は良しとしておきましょう^^



6.反省会

いやはや七転八倒のレースでした(^^ゞ
スタート前から判っていましたが、やはり鬼門はスタート直後の1コーナーですね。
どのレースも超過密状態です。
でもこれを避ける訳にも行きませんから、周りを信じてひたすら無事を祈るしか無いですね(^O^)

対して、自分で何とかなるのはスタートです。
今日は3500rpmでクラッチを繋げましたが、結構良い感じでした。
純正タイヤではこれ以上回転数を上げるとスリップし過ぎると思います。
まぁ車の性格上、何をやってもロケットスタートとは行きませんけどネ(^_-)

今回の新兵器である”車高調”ですが、多いに満足出来る仕上がりでした。
タイヤ&ホイールは前のままでしたので純粋に車高調だけの比較が出来たのですが、以前のノーマル形状とは全く比較にならない程車が安定していましたから物理的にも精神的にも安心して走行する事が出来ましたので。
東京へ戻ってからの筑波が楽しみです^^
あ〜早く戻れないかなぁ・・・

前後減衰力調整式の為、今回のレースではフロント:4,リア:6で走りました。
走り終わってからは「最強のフロント:5,リア:8で走ってみれば良かったかなぁ」等と思いましたが、これから徐々に自分に合うように調整して行こうと思っています。
例え減衰力を変えても、所詮ロール量はサスペンションで決まりますから、アンダー/オーバーの特性を調整するだけなのですけど。
それにこれを自分で調整するのも、また一つの楽しみであったりもしますし。
何はともあれこの輸入車による大運動会、アルファもベンツもルノーもプジョーも皆で走れて本当に楽しかったです。

唯一フェラーリ328GTBが早々にリタイヤしたので、テールを拝む事さえ出来なかった事が心残りなのですけど。
ま、それは次の機会にと言う事で。


では〜


TIサーキット英田
スプリント 本日ベスト 自己ベスト
15位/34台 2’05.919 2’05.919

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