エンジン5MT


まずはスペックから。

項目
種類 直列6気筒DOHC24バルブ
総排気量 1990cc
圧縮比 11.0
内径(ボア) 80.0mm
肯定(ストローク) 66.0mm
燃料噴射装置 電子制御燃料噴射
使用燃料 無鉛プレミアムガソリン
燃料タンク容量 51little
最高出力 150ps/5900rpm
最大トルク 19.4kg-m/3500rpm
燃料消費率(10/15モード) 11.6km/L

さて、世界中のモーターマニアから”シルキーシックス”と呼ばれるこのエンジン。
2000(1990)ccで150psを絞り出します。
とは言っても数値的に見れば、国産車の方がずっと高い数値ですよね^^
トルクも19kg+αですから、”まぁまぁ”と言った所でしょうか。
ですので3速以上では"爆発的な加速感"って言う奴は決して味わえません。
しかも245/40/17インチの極太タイヤを装備する為、テールスライドなど考えにすら及びません。
”な〜んだ”と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
でも、これで充分!
何故ならこの車はオープンカーなのですから。
これから、貴方がこの車のコクピットに座った場合、果たしてどう操るだろうか?を一緒にシュミレーションしてみようではありませんか!





・シュミレーションその1(市内走行)


貴方は車に近づきながらいつもの確認を行わなければならない筈だ。
まず第一に、幌の上に猫は乗っていないか?
そして第二に、爪で幌を引っかいた跡は残っていないか?だ。
しめしめ、今日は大丈夫の様だ。

右手のキーレスエントリーでロックを開ける。
左手で左のノブを持ち、ゆっくりと重いドアを開く。
身体を支える為に右手でステアリングを持ち、ゆっくりと赤いシートに座りながら左手でドアを閉めると、
"ヅゥンッ!"とズッシリした重いドアの音が聞こえる筈だ。
深呼吸一つ。
そしてフロントウィンドウ両端上部にあるロックを外し幌を開けると、”澄み切った青い空”と”眩い日差し”が大パノラマとなって視界全体に飛びこんで来るのだ。
決して音楽はかけない。
右手でニュートラルギアを確認し、右足先で軽くブレーキを踏んでイグニションにキーを刺し込みそれを捻るとセルの音と共に”低い唸り声”が聞こえて来る。
右足でアクセルを軽く呷り、エンジン音を確かめる。
うん、今日も快調だ。
左手でステアリングを決め、クラッチを切り、右手でミッションを1速に入れる。
もう一度アクセルを呷り、左足を徐々に上げながら右手でサイドを下ろすと、それはゆっくりと動き出す。
同じパーキングに並ぶ他の国産車の中からゆっくりと姿を表すその車は、鷹の様な鋭い目で睨み付け、鮫の様なエラで見る者を威嚇する。
ゆっくり動けば動く程、低いエグゾーストノートがあたかも猛獣が吼える前の”唸り声”となって響き渡るのだ。

脇道から大通りに入ろう。
この信号が青になれば左折で大通りに乗れるから。
まだ温まりきっていないエンジン。
それでもタコメータに目をやると約700rpmで安定している。
BMWのエンジンはブレる事を知らないようだ。
さぁ、信号が青に変わった。

1000rpm前後でクラッチを繋ぎ、ゆっくりと左折。
完全にミートし、3500rpmまでアクセルオン、そしてクラッチオフ。
約25km/h。
すかさずショートストロークのシフトノブを2速へ入れアクセルオン。
2000rpmで繋がり数秒で4000rpm、クラッチオフ、3速へ。
再び2000rpm、約50km/h。

ここからは市内では常用速度だ。
3速ホールドで2000〜4000rpm、約50〜80km/h。
これだけで市内なら大抵賄える。
珍しく空いている場合でも4速に入れる程度で、5速に入れる事はまず有り得ない。
何故ならトラクションのかかっていない後輪を、貴方は非常に不快と感じるからだ。

湾岸線に差し掛かる。
ほ〜う、今日は珍しく空いているじゃないか。
4速へ。
ゴクッとこぎみの良い短い音と共にシフトノブを手前に引き寄せる。
アクセルをゆっくり踏み込め。

タコメータがBMW独特の咆哮と共に上がって行く。
2000rpm、2500rpm、3000rpm、3500rpm、4000rpm! 110km/h。
100km/hを超えた辺りから、次第に風の巻き込みが大きくなる。
もう貴方のZIPPOでも、煙草に火を灯すのは不可能だ。
第一、この車に100km/hオーバーは似合わない。
アクセルを戻そう。
滑らかなエンジンブレーキと共に、次第に速度が落ちて行く。
3速、2速、クラッチオフ、そしてブレーキ。

ブロロロロロロ・・・


と、まぁこんな感じです^^
どうです?
少しはZ3でドライブした気分になれましたか?
え?もっとアクセルを踏ませろ?
う〜ん仕方ない、では次のシュミレーションへお進み下さい^^





・シュミレーションその2(スカイライン走行)


貴方はXXインターチェンジをゆっくりと降り、道なりになだらかな坂道を登って行く。
この先は○○スカイライン、例のイケ好かない”お車様番組”でもよく使用されている道だ。
まさか例のカマっぽい二人組み、今日はいね〜だろうな。
もし居やがったら後ろを着けて行って・・・

サイン貰ってくれ。

まだ速度は上げるな。
緩やかなカーブを右、左、右へとゆっくりタイヤを馴らしてからだ。
4速2000rpm、75km/h。
あと3つ。
3つ目のカーブを曲がった所がスタート地点だ。
あと2つ。
ゆっくりとブレーキング。
1つ。
準備はいいなっ!

GO!!!!


4速からクラッチッチオフ、すかさず2速へ落としクラッチミート、アクセルオン!!!

まるで飢えた猛獣が獲物を追うが如く、Z3が唸りを上げて生まれ変わった様に加速する。
あっと言う間に2速6000rpm、既に70km/h!!!
最初の右カーブ、2速のまま4500rpmまでアクセルを落とし進入。
アクセルは小刻みにオン/オフを繰り返せ。
後輪のトラクションを確かめながらカーブを曲がるのだ!
立ち上がる寸前でアクセルを一定に踏み込め。
そう、よし、立ち上がった。
アクセル全開!
目いっぱい踏み込めっ!

辺りにシルキーシックスの咆哮がこだまする。
それはオープンカー!
風、音、そして車を全て直感的に感知できるだろう?
2速6500rpm、既に80km/h!!!
クラッチオフ、3速へシフト、クラッチオン!!!
3速全開はここではそう長く使えない。
直ぐに左カーブ!
ぎりぎりまでアクセルを戻さず、一気にフルブレーキ!
再びクラッチオフ、ブレーキを踏んだまま踵でアクセルを吹かし右手で2速へシフトダウン!
5000rpmでクラッチミート、約60km/h!
5500rpm、6000rpm、6500rpm,80hm/h!!!
クラッチを切り、3速へシフトアップ!!!
直ぐに繋いで6000rpm,115km/hまでアクセル全開!!!
次の右カーブはヘアピンだ!
3速を6000rpmまで持って行くと同時にフルブレーキ!!!
クラッチオフ、右手で2速へダウン、踵でアクセル半開&ミート、爪先でフルブレーキ、クラッチオフ、1速へダウン、アクセル半開、ミート!!!


少しオーバーステア気味のその車をステアリングで捻じ伏せろ。
左腕一本では、ちとキツイぞ。
シフトを握る右手を添え、両腕でステアリングを押さえ込め!
その車は余りのロングノーズのせいで車のかなり後ろに座ることになる。
当然コクピットにかかるGも強烈だっ!
もう少し。
もう少しでコーナーが開け始める。
よし、今だっ!
立ち上がりの手前でアクセル踏み込め、全開だ!

コンピュータ制御によってアクセルコントロールされた後輪が一度だけ"キュッ!"と悲鳴を上げる。
そらっ、背中にシートがぶち当たって来るぞ!
1速4000rpmから6500rpmなど時間が有って無いようなものだ。
コーナーが開けると1速6500rpm、ほぼ同時にクラッチオフ、右手をシフトに戻し2速へシフト、ハンクラなど無用だ!
ミート!2速4000rpm!
まだ2速だ、ぐんぐん加速するぞっ!
4500rpm、5000rpm、5500rpm、6000rpm、6500rpm,80hm/h、クラッチオフ、3速へシフト、クラッチオン!!!

決してビビルんじゃねぇぞ!
長い道のりはまだ始まったばかりだ・・・



ってな具合ですかね^^
どうです、乗った気分になれましたか?
え?まだ?

ハハハハ・・・
う〜ん、もう書く側が疲れました(^^ゞ


で、本題に戻りますけど、エンジンの馬力などこの車には必要無いって事、解って貰えましたか?
100km/h以上は殆ど使えないのですよ。
マイナーチェンジ前の1.9リッターでも私は充分だと思います。
なんと言っても風がキツクてね。
じゃぁ幌を閉めればイイじゃない?って思う方もいらっしゃるかも知れませんが、そんな事したらオープンカーの意味無いじゃないですか〜(^O^)

私が思うに、何よりもこの車に必要なのは”6速MT”だと思います。
シュミレーション中に出てきた回転数および車速は私の目測ではあるけれども、大体合っている筈です。
要は殆どクロスレシオになっていないのです(T_T)
これじゃ、乗用車だぁ〜
ちょっと走りたくても2速と3速が有れば、、、極論を言ってしまえば2速だけ有れば20〜80km/hまでカバーしてしまうのですよ。
と言うわけで・・・・もう一つ極論を言ってしまえば”本当に走りたい人は他の車を買うべし”ですかね(^O^)
例えばマツダのロードスターとか・・・
どちらも大したスペックは持ち合わせて無いけれども、6速MTなら1,2,3速位はフル活用出来るかも知れませんから。
ひょっとしたら4速までフルに使えたりして・・・。
その辺の事、ご存知の方はこっそり連絡下さいまし。


もう一つこの車には足りないものが有りますね。
それは”スリムなタイヤ”です。
よって「付け過ぎ」とも言いますが(^o^)
誰がどう考えても150馬力に"前輪:225/45/ZR17","後輪:245/40/ZR17"は無いですよねぇ〜
見栄えはイイのでしょうけど、走りには絶対の無理が有ります。
考えても見て下さいな。
シビックやレビンにそんなタイヤ履かせたら、絶対走りませんよ〜、重いですよ〜、きっと・・・。

まぁ殆ど街乗り、でもチョットだけ走る気分に浸りたい、って方にはこちらのZ3をお勧めしますけどね。
丁度、私の様に・・・ネ!(^_-)

では〜。



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