ヨーロッパ旅行〜その1・出発編〜



 12月某日。いつも通り研究をしていると教授に突然「チェコで学会発表してきて」とか言われる。英語論文を確かに書いたけど、自分で発表にまで行くとは思わなかった。大体俺が書いたの日本語だけで英語にしたのは教授だし。

 唐突に決まったが、とりあえず準備準備。まずは旅行先のチェコについての情報収集。ガイドブック(地球の歩き方)を購入。ふむふむ、オーストリアのウィーン経由が便利そうだ。ついでにウィーンで1泊するか。というわけで12月中にパスポート申請。航空券の購入時にパスポートが必要な場合があるので、早めに。申請後10日ぐらいで出来上がる。申請は本人以外でもできるが、受け取りは本人じゃないと駄目。出来上がったパスポートは予想以上にペラペラ、安っぽい。これで1万円以上するんだから信じられんな。さらにクレジットカードを作る。海外ではかなり必要。

 1月に入ったら航空券の予約と旅行先で宿泊するホテルの予約。海外のホテル予約も日本からインターネットでできる。すごい便利。旅行期間は1週間ほどだから、それに合うスーツケース購入。海外ならハードケースがいいかもしれないけど、日本での長期旅行にも使えるようにソフトケース購入。キャスター必須、鍵は南京錠かダイヤル式をほかで買うべし。さらに、海外発表経験のある先輩から情報収集。あと教授と旅行するときの注意点なんかも。さらに先輩からのアドバイスでマイレージに登録。ヨーロッパ1回往復だけで5000マイルぐらい貯まる。特典もいろいろついてくるのでこれも早めに登録を。


〜2005年1月28日〜

 成田空港に9時着。早すぎた。荷物はさすがに大きすぎて手荷物にはできなかった。荷物をカウンターで預けて、コーヒー飲みつつ、しばらく待ち。かなり暇。展望デッキから飛行機見るけど、名古屋空港と違って滑走路は見えない。この日のために購入したOLYMPUS μ30で飛行機の写真を撮ってみる。なかなかの解像度。出発客は3階でチェックインして、4階で買い物ができる。日本の土産物を買えるだけあって、お香臭い。
 10時頃に出国手続きを済ます。手荷物検査の後、出国カウンターでチケットとパスポートを渡す。特に何も言われずにハンコを押される。簡単すぎないか・・・?出発ロビーまでの間に免税店があるが、どれもこれもブランド品店だらけ。免税とはいえ、とてもじゃないけど買う気にならない。
成田
成田空港で適当に撮ってみた

誘導
誘導してました
 航空会社はオーストリア航空にした。プラハへの直行便は無いが、成田から毎日ウィーンまでの直行便があり、そこから乗り換えて1時間ほどでプラハにいける。ま、今回はウィーンで1泊するんだけど。
 出発ロビーでしばらく待つ。目の前に飛行機到着。誘導の様子などが生で見れる。初めて見たので、ちょっと感動。写真とっている姿が間抜けだと思うが、気にしない。そこに、先生登場。早速発表原稿を手直しされる・・・が、特に大幅な修正はなし。こりゃ拙い、と思って飛行機の機内で自分で大幅に発表内容削っておきました。

 飛行機に乗り込む。飛行機はエアバスA340。さすがにヨーロッパ路線はエアバスが多いのだろうか?座席は窓際2列、真ん中4列。ちょっと狭い。さすがエコノミー。飛行機に乗る前に、新聞が選べる。とりあえず暇だろうから、日経とJapan Timesをチョイス。12時間近くあるんだし、のんびり過ごしましょう。乗り込んでみると、観光シーズンでもないのに乗客が多い。椅子は6−7割埋まってたかな?
 滑走路にタキシング。しかし、第2ターミナルから滑走路までが遠い。飛行機の数に対して滑走路が少なすぎるわ、こりゃ。んで、離陸。夏に北海道行った時(このときはMD-90)ほど、離陸のときに揺れなかったのは機体が新しいから?
飛行機の窓から
出発前に窓から。動き始めたら電子機器は使用禁止

日本アルプス
たぶん日本アルプス
 離陸後しばらくして機内食が出る。内容は・・・・肉、米、そば、サラダ。おい、食べ合わせ悪いぞ。しかも、そば食べた後に写真取ることを思い出したw ちなみにCAに"Fish or Beef?"って聞かれた。結構高圧的。向こうの人のこの高圧的な言い方に慣れないと、結構不便そうだね。
 その後はもうただひたすら暇。映画とかやってるけど、特に興味なし。座席の目の前に液晶モニタあるのはいいけど、いまいち映りが悪いのは俺の座った席だけだということに気づいたのは着陸30分前ぐらいだった。泣くぞ。とりあえず、原稿直したり飛行機の現在位置確認したり今ロシア上空通過してるよ現在高度37,000ftか高いなーうぉ外気温が-60℃!とか思ってたらエコノミークラス症候群対策なのか先生が機内ウロウロしてるの見たり到着1時間前ぐらいに簡単なサンドイッチみたいなものが出て先生が2つ以上もらおうとしてCAに"お一人様1つまでです"って言われて怒られてたり、そんなことを見ながら過ごしてました。

 んで、ウィーン到着。降りるときにビジネスの椅子を見たら非常にゆったりしてる。悔しい。空港について、まず気づいたのは1面銀世界。雪ありすぎ?もっと少ないと思ってたのに。ここで先生とは別行動。先生は学会のレジストレーションの日までプラハで過ごして、俺はウィーンで1泊してからプラハに行く。しかし、先生は俺に一言も言わずに乗り換えに行ってしまった。早い。そして俺は一人きり。結構不安だ。
 まずは入国審査。カウンターにパスポートを見せると、ハンコ押されてはい終わり。簡単すぎないか?こんなセキュリティではテ(以下自主規制
 預けた荷物が出てくるまでの間に両替。3万円渡して、202ユーロ。おいおい、手数料高すぎだろう、いくらなんでも。荷物が出てくるまで20分ぐらいかかる。出発前に聞いた情報だと、ロストバゲッジ(荷物が行方不明になること)って意外と多くて、20回旅行したら1回ぐらいはあるらしい。そんな心配をよそに荷物を受け取る。どう見ても蹴られた後がある。
ウィーンの空港
ウィーンの空港。屋内は光量が足りないからピンボケ

バスからの風景
バスからの風景
 とりあえず空港の外に向かう。目指すは、ウィーン南駅経由西駅行きのバス。んー、券の買い方がわからん。他の人の動きを見て、大体の当たりをつけて似たような動きをしてみる。とりあえず、荷物を車体下部のスペースに入れて、運転手に英語でこのバスは南駅に行きますか?と聞いてみる。でも緊張して"This bus go to Sudbunhof?"と聞いてた。通じるのか?運転手が何事か言ってきたが、適当にYesとか言ってみるとチケットを発券した。6ユーロ。適当な英語でも結構通じるものだ。
 バスは高速を通ってウィーン市街方面へ。町並みはもっとヨーロッパっぽいのかと思ったら、意外とそうでもなかった。高速から見る限りは日本に似てる。この写真だけ見せてこれどこだ?って聞いたらたぶん日本って言うだろうな。少なくとも俺は。

 南駅に到着。目指すHotel Prinz Eugenは南駅のバス停から徒歩3、4分。思ったより近い。そして予想以上にボロい。シティホテルだなこりゃ。インターネットの写真だとかなり高価そうな印象を受けたが、まったく違った。フロントのおじさんに日本で印刷したホテルの予約の紙を見せる。とりあえず名前やら住所やらを記入する。signatureがわからん。え?サイン?あーはいはい。で記入が終わったらなんか説明をちょこっとだけしてくれた。何言ってるのかわからんけど。TV filmは別料金、みたいな事を言ってたな。
 部屋に入ってみる。広い。家具がしっかりしてる。風呂場は広い。後はお湯が出るかどうか確認だな。トイレットペーパーが異常に硬い。日本のが如何に素晴らしいかわかるな。シャンプーと石鹸はちっちゃいのがあったけど、歯ブラシや髭剃りは特になし。ホテルに備え付けのものがあると思って、日本から持ってくるの忘れた。困った・・・・今日はいいからプラハに行ってから買うかな。テレビもチェックしてみるが、英語はCNNとEuroSportぐらいで他は何言っているのか全くわからず。あと日本と同じく有料アダルトチャンネルがある。映画専用チャンネルもある。フロントのおじさんが言っていたのはこれのことか。
ホテルの部屋
ホテルの部屋

カール教会
カール教会。三脚無いからベンチでカメラ押さえた。
 夕食がてら散歩に出ることに。キーを預けるとき、ディナーを食べたいと告げると、ホテル出て右の角のレストランがいいよ、カード使えないけどね、と言われる。カードを使いたいと言うと、じゃあ左の角の店に行きなさい、と言われる。でも行かない。
 ホテルからオーストリアギャラリーの横を通ってKarlsplatz駅方面へ歩く。途中道に迷う。しかも足元に意外と雪が多くて歩きにくい、寒い、顔が凍りそうになる。何とか適当に歩き回って、国立オペラ座を発見。だいたい30分ぐらいは歩いたかな?この辺は観光客も多い。
 ちょっと裏道に入って、ガイドに書いてあったインターネットカフェに入る。番号札をもらい、着席。何か飲むかと聞かれたので、コーヒーを注文。来たコーヒーはやたら甘い。カプチーノか。甘い。んで、インターネット。カプチーノが甘い。キーボードの配置が違うから打ちにくい。ZとYの位置がなぜ違う?ドイツ語だとZを多用するからか?あと@の入力の仕方を理解するまで10分ぐらいかかった。カプチーノが甘い。研究室のメールをチェックして、研究室のみんなにメールして、個人的なメールして終わり。カプチーノが甘い。日本語が入力できないから英語で。すごい簡単な文章。しかも微妙に間違ってる気がする。もっと勉強せな。カプチーノが甘い。作業が終わって会計。だいたい6ユーロぐらい。

 Karlsplatz駅に戻る途中のカフェで夕食。日本と違って、席に案内とかしてくれない。勝手に好きな席を選んで着席。英語のメニューが書いてあるが、文章のみで写真とかはないからどんなメニューなのか全くわからない。とりあえず理解できたメニューを選択し、ボーイさんにソーセージとコンソメスープを注文。英語がちゃんと通じる。でもちょっと早口だったので、"Sorry, please more slowly."と言ったらゆっくり話してくれた。Soupが先か、Hot Dishが先か、それともsame timeか、と聞いてきたので、same timeで。ホテルのフロントのおじさんと違って親切だ。あのおっさんは駄目だ。
 メニュー到着。ソーセージが馬鹿でかい。マスタードと付け合せの何かが大量についている。癖のある味だが、旨い。コンソメスープはやたら熱かった。中に卵で作った何かが入ってる。ぼちぼち旨い。食事が済んで、ボーイさんに会計を頼む。日本だと注文の品が全部席に来たら店員が伝票を置いて客は伝票をレジまで持っていくのだが、ヨーロッパだと会計は席でやる。ボーイさんが財布を持っていて、そこで金勘定と釣りまで用意する。当然カードも席で。全部席でできるのは意外と便利かも。9ユーロとちょっとと言ってきたので、10ユーロ札を渡して"Keep the change."と言っておいた。感謝された。よしよし。
ソーセージ
ソーセージ。(゚Д゚)ウマー

ミリオネア
ウィーンのミリオネア。プラハでも見た。
 ホテルへはU-bahn(ウィーンの地下鉄)を使う。Karlsplatz駅は3つだか4つの路線が交じり合ってて、めちゃめちゃ広く、道に迷う。適当に歩いていたらホームに辿り着いてしまった。ん?改札はどこだ。券売機はどこだ。
 ウィーンの地下鉄は改札に人がいなくて、日本のように自動改札も無い。青いチェック機があるので、それに券を差し込むと日付と時間を刻印される。電車に乗っていて、券持っているかたまにチェックされるらしいので、そこで初めて見せる。とりあえず24時間有効のチケットを買う。これで今日と明日は乗り放題。5ユーロ。ちなみに他に券を買っている人を見かけないのは、みんな定期券を持っているから、らしい。間違っても無賃乗車しないように。Sudtiroler Pl.までU1を使って移動。Sudtiroler Pl.構内でやっぱり迷う。
 ホテルに戻ってくつろぐ。テレビを見てると、ミリオネアがやってた。しかも2つのチャンネルで。同じ時間に。オーストリア人は疑問には思わないのか?思わないのか。
 このころになって、めちゃめちゃ眠くなる。そりゃ、日本時間で午前5時ぐらいだからねぇ。というわけで、シャワーは明日の朝でいいや。就寝・・・。




つづく
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