ウィーンの空港を出発したDASH8-400は30分ほどでプラハの空港へ。飛行機から空港ビルにはウィーンと同じくバスで移動し、入国審査へ。審査は非常に簡単、パスポート渡したら中の人がハンコ押すだけ。しかも中でハンコ押す係の男が後ろで雑誌読んでる女と雑談してる。お前らやる気あるのか?ちょっとここへ来て正座しろ!だいたい客商売というのは(略) これがお国柄だろうか。 ウィーンでCity check-inした荷物は無事に出てきた。しかも1番最初。日本からウィーンに着いたときは荷物が出るまでかなり待ったけど、今度は10分程度。早かった。ウィーンの時と違い荷物に足跡も無かった。 手持ちの1万円と145ユーロをコルナ(Kc)に変える。6000Kc弱になる。つい先程までユーロばかり使っててこの金額だとかなり混乱する。だいたい1Kc=4円なので2万4千円ほどか? インフォメーションに行き、ホテル最寄りのバス停まで行く方法を聞く。"Excuse me, I want to go.... ah...." どこだっけ。ここに行きたい、ってガイドブックの地名部分を指すと119番乗り場に行けって言われる。チェコ語の地名なので発音が全くわからない。ガイドブック見せる作戦は結構有効だな。うん。さらに"Where can I buy the chicket?", "Here."というちょっと間抜けな会話がされる。バスのチケットを購入。12Kc。 |
プラハの空港。ウィーンに比べるとかなり小さい。 |
Diplomatの室内。赤を基調とした装丁がなかなかよい。 |
空港前のバス停でバスを待つ。が、猛烈に寒い。前日ウィーンの夜の町を徘徊した時よりも寒い。やはり高緯度帯なのだと感心していたら、バスが到着。バスに乗車し、中にある黄色い箱にチケットを差し込んで刻印。ガイドブックにはプラハは検札が厳しいと書いてあった。要注意だ。空港から終点のDejvickaまでは20分位。速い。バスのスピードが。雪で路面が悪いのに運転手が飛ばしまくる。只者じゃないな、プラハのバス運転手。 Dejvickaのバス停からHotel Diplomatまでは徒歩0分。というか目の前。便利だ。ホテルのフロントでチェックイン。"Excuse me, I want to check in. I reserved by internet from Japan."と言って、日本で予約したときにプリントアウトした紙を見せる。ちゃんと英語が通じる。素晴らしい。 荷物を持って部屋に移動。ここのキーはカード式。快適だ。部屋も綺麗。さすが4つ星。昨日のホテルとは違うな。 |
夕食はホテルのレストランで取る。チェコまで来たのだから、ビールを飲むことにする。チェコの国民一人当たりビール消費量は世界一と言う話を聞いた。本当か?非常に口当たりがやわらかい。飲みやすい。でも俺は相変わらずアルコールに弱い。食事が出てくるころには完全に酔っていた。料理は豚の角煮のようなもの。美味い。付け合せはタマネギとジャガイモ。ジャガイモはマッシュしたものを揚げたか焼いたかしてある。これも美味い。水の注文は炭酸入りかどうか聞かれるので"Without gas."と言うとevianが出てきた。日本なら席に着くとまず水を出すが、こちらでは注文しないと水が出てこない。ちっ。 支払いはカードで。カードを渡してpin(暗証番号ね)の入力を求められる。こちらにいる間、どの店でも見かけたのだが同じカード用端末を使っていた。そういうものなのだろうか。食事代は合計550Kc。だいたい2200円か。ちょっと高い。交通費に比べて食事代が高すぎだぞおい。 部屋に戻って風呂に入ったら猛烈な眠気が襲ってきた。さすがに今日はウィーン市内を歩きまくったからなぁ。というわけで就寝。 |
ホテルの夕食。付け合せのほうが美味しい気がしたが。 |
プラハの朝食。基本はやはりチーズとハム。 |
今朝は全身が痛い。運動不足の身体に、昨日のウィーン市内歩きは無理があったか。 ホテル2階のレストランに行き、朝食。バイキング方式で食べ放題。入り口で部屋番号と名前を答え、入って行って好きなものを取る。メニューはパン、ハム、サラミ、チーズ、などなど。基本的に中央ヨーロッパの人々はこんなメニューが主食らしい。 部屋に戻り、もう一眠り。身体が持たない・・・で気づいたら10時。それから今日の予定を立てる。大体の予定を立てて、出発。 |
そうそう、エレベータの表示が面白い。ウィーンではエントランス、1階、2階という表示になっていた。つまり、日本で言う1階はエントランス、2階が1階。フロントはエントランス。ここのホテルではフロントのある階が0、次が2・・・だった。このホテルだけ?それともプラハ全体? | エレベータの階数表示。エントランスは0階。不思議。 |
地下鉄のエスカレータ。東京駅総武線エスカレータ並み。 |
Hotel Diplomatから地下鉄A線のDejvicka駅に向かう。24時間有効のチケットを券売機で買う・・・・と思ったけど小銭しか使えない。受付で買おうとしたら、向こうのキオスクで買えみたいな事を言われた。行ってみて、24hのチケットを購入しようとしたら12Kcの通常チケットを2枚出してきた。ちがうっつーの。NoNo!って言って指差してこれって言ってようやく通じた。チケットはホテルのフロントで帰るならそのほうが安心だと思う。しかし、駅からすでに英語が通じないのか。不安だ・・・ ここの地下鉄はどこも地下深くを走っている。そのためエスカレータの角度が猛烈に急で、長い。どこかで聞いた話だけど、モスクワの地下鉄は核攻撃があったときにシェルターとして使えるように地下深くを走っているらしい。同じ理屈か? |
プラハの地下鉄はA,B,Cの3線が通っている。図で見ると非常にわかりやすい。ちなみにHotel DiplomatのあるDejvicka駅はA線の北側終点にある。これまたわかりやすい。 A線乗って2駅のMalostranska駅に到着。ここから坂道を登ってプラハ城へ。しかしすごい坂道だ。昨日は平地ばかり歩いたが、今日はやたら坂道を歩く日になりそうだ。この坂道は幅が2mほどなのだが、その山側には多数の露天が立っている。どの露天も、マリオネットやら絵やら写真やらを売っている。なんかこの辺のちょっとしたところが芸術を感じさせてよい。 |
駅からプラハ城への坂道。結構な坂だったりする。 |
プラハ城裏門。守衛が立っている。 |
そんなのを眺めているうちにプラハ城の裏門に到着。門の前には守衛が立っている。この守衛は毎日正午に入れ替わるらしいのだが、まーそんなの待ってる気も無いので早々に仲に入る。 城って言っても、何処から何処までが城かわからない。とりあえず、城壁で囲まれているあたりが城なんだろうけど、中には普通の民家もあるし、教会もある。どうやらこちらの城は、城壁に囲まれた一つの町を「城」と表現しているらしい。日本でイメージする城とはだいぶ違う感じ。 |
内部の建物は俺がこちらに来る前に思っていたヨーロッパのイメージにぴたり。なぜか見ているだけでウキウキしてくる。さらに、雰囲気がハリーポッターに出てくる学校みたいな感じ。 中の聖ヴィート大聖堂を見上げる。建物の装飾一つ一つが物凄く凝っている。ステンドグラスも美しい。中から見たらもっと美しいんじゃないかと思いつつ、見ない。 |
聖ヴィート大聖堂。上手くフレームに収まらない。 |
プラハ城からカレル橋方面の坂道。 |
正面口から城を出てプラハの町を一望。城はプラハ市街から北にある丘の上にあるため、町並みを一望できる。町並みもまた美しい。 坂道を下ってカレル橋へ。この辺りは京都清水寺に向かう坂みたいな感じ。道の両サイドに土産物屋と料理屋、道には観光客が大量。通りの建物が全部美しく、一つ一つにセンスを感じる。あと近くにイタリア大使館があるせいか、イタリア料理店が多い。 |
カレル橋に到着。カレル橋もプラハ城の辺りと同様に露天が非常に多い。両脇に30体の彫刻があるらしい。触ると幸せになれるという聖ヤン・ネポムツキー像のレリーフにみんな触ってた。その様子を写真に取っておいた。俺は特に触らない。 橋を歩いているとカメラを差し出されて"Photo, please."と言われた。とりあえず、ものすごく警戒。ガイドブックにも写真を撮ってくれと言われる詐欺被害について書いてあったので、ものすごく警戒。だが、話しかけてきた人はヨーロッパ系の老夫婦。だまされて金を取られても力で勝て相と判断し、カメラを受け取る。カメラを見ると、デジカメだ。どの観光客を見てもデジカメを持っている。普及率がすごいな、とか思いつつ"Smile..."って言って撮っておいた。あらためて夫婦を見ると物凄く仲睦まじい。俺も将来はああいう年のとり方をしたいものだ。 |
聖ヤン・ネポムツキー像前。みんなレリーフに触っていく。 |
橋塔内部の石段を下りて、近くのカフェで昼食にする。席について、椅子をずらしたら段差に椅子の足を取られてかなり派手に転ぶ。店内の人間全員に見られる。ウェイターさんに"Sorry..."と言うと、"No Probrem."と返され、倒れたメニュー用の看板などを直してくれた。物凄く恥ずかしかった。 昼食はトーストサンドとエスプレッソ。これがまたメチャメチャ美味い。そしてデザートにアップルパイらしきもの。これまた美味い。合わせて200Kcぐらい。この店は店員が忙しそうだったので、自分からカウンターに行ってお金を払った。満腹になったところで、次の予定をガイドブック見ながら考えつつ、移動を開始する。 |
カフェの昼食。この旅行で一番美味い料理だった気がする。 |