- 各オブジェクトのプロパティ設定方法
- 各コントロールの特徴
- オブジェクトの命名について(ハンガリアン記法)
実習01ではフォームに「ラベル」,「コマンドボタン」,「テキストボックス」の3つのコントロールを配置しました。
まずはコントロールについてこの3種類だけを使うことになります。
これらの特徴と使い分けを簡単に説明しましょう。
ラベルコントロール(以後「ラベル」と略す)
…文字列を出力するためのコントロール。フォームに貼り付けるとラベルのオブジェクト名が自動的に表示されますが,これはCaptionプロパティを設定すると変更できます。このCaptionプロパティに設定された文字列がラベル表面に表示されます。
コマンドボタンコントロール(以後「コマンドボタン」と略す)
…マウスでクリックしたという情報を入力するためのコントロールです。Captionプロパティについては,ラベルと同様です。
テキストボックスコントロール(以後「テキストボックス」と略す)
…キーボードから文字列を入力するためのコントロールです。テキストボックスにカーソルが移ると,「|」が点滅して,入力が可能な状態であることを示します。この状態になることを「フォーカスを持つ」とか「フォーカスがあたる」といいます。
入力されたものは,たとえ1244などの数字であっても文字列として扱われることに注意しましょう。
※文字列とは複数の文字のことをいう。
複数のフォームがあった場合,フォームの上部がハイライト表示(青)されたフォームフォーカスをもった(入力などができる)ものとなります。
フォームのプロパティの設定
・・・プロジェクトエクスプローラの下に現在フォームで選択されているオブジェクトのプロパティが示されますので,ここで設定変更等をします。
フォーム上に標準のオブジェクトを配置していくと,たとえばコマンドボタンならば「Command1」から「Command2」「Command3」というように自動的にオブジェクト名がつけられていきます。
しかし,このままでは「表示」ボタンなのか,「消去」ボタンなのか,「終了」ボタンなのか見分けがつきにくいので,普通はわかりやすい名前を付けます。
またそれぞれのオブジェクトの種類も一見してわかるように,「表示」の場合はCommandButtonなので,「表示」の前にcmdをつけて「cmd表示」というように命名します。
「cmd」と表記するのは,コマンドの「コ」がc,「マ」がm,「ド」がdというように発音されるアルファベットを最初から順に並べているためです。
これは「ハンガリアン記法」と呼ばれるもので,オブジェクトの機能を表す名前の前に,「cmd」のようにオブジェクトを判別できるようなプリフィックスと呼ばれる英小文字3文字をつけるものです。
この命名を考案したマイクロソフトのプログラマがハンガリー出身だったことに由来するそうです。
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最終更新日: 2001/10/08.