例題２Ｔｉｐｓ

Visual Basic For Education　01/11/18 21:16:14

例題２作成Ｔｉｐｓ

フローチャートとは

英語ではflow chartと書きます。流れ図ともいいます。いろいろな記述方法があります。
コンピュータへの命令をいきなりコードで入力するのではなく，まず決まった流れ図記号を使って紙の上に手順を書いてみましょう。
流れ図に示せないプログラムの作成は不可能です。

ＶＢは「ｲﾍﾞﾝﾄドリブン型」の言語です。ｲﾍﾞﾝﾄに関するﾒｯｾｰｼﾞの通知はＯＳの作業であり，プログラマは感知しなくてもプログラミングができるようになっています。
したがって，どのｵﾌﾞｼﾞｪｸﾄに何のｲﾍﾞﾝﾄが起こったかとそれに対する処理を考えればよいことになります。
ＶＢにおいては流れ図で示した処理手順は１本の線ですべてが結ばれず，ｲﾍﾞﾝﾄごとに書くことになります。
この問題では「表示」ボタン，「消去」ボタン，「終了」ボタンがそれぞれｸﾘｯｸというｲﾍﾞﾝﾄを発生させるので，それぞれについて別個に処理の流れを記せばよいことになります。

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コードの記述について

この問題では次のような書き方で，テキストボックスで“ＨＥＬＬＯ”を表示させています。

（Cmd表示がｸﾘｯｸされたときの処理）
Private Sub Cmd表示_Click()

Txt表示.Text = "ＨＥＬＬＯ"

End Sub

ＶＢのひとかたまりの命令をプロシージャと呼びます。日本語では手続き・・・かな。
Private，Sub，Endなどはステートメントといいます。
一方で関数（ファンクション）がありまず。与えられた値になんらかの操作・演算を行ってその結果を返すものです。

これは基礎編では登場しませんが紹介のみしておきます。
（例）Txt表示.Text=Str(1234)
…1234という数値をStrという関数で文字列に変換し，その変換された値（戻り値）をTxt表示というｵﾌﾞｼﾞｪｸﾄ（テキストボックス）のTextﾌﾟﾛﾊﾟﾃｨに代入（設定）します。

さて，Cmd表示がｸﾘｯｸされたときの処理を詳しく説明すると，「Cmd表示というｵﾌﾞｼﾞｪｸﾄ（ｺﾏﾝﾄﾞﾎﾞﾀﾝ）をｸﾘｯｸされたら，“ＨＥＬＬＯ”という文字をTxt表示というｵﾌﾞｼﾞｪｸﾄ（テキストボックス）のTextﾌﾟﾛﾊﾟﾃｨに代入（設定）しなさい」となります。
ＶＢはこのように各ｲﾍﾞﾝﾄに対しての処理手続きをステートメント，メソッド，プロパティ，関数によって記述していきます。

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プロパティとは何か

「Txt表示.Text」のようにｵﾌﾞｼﾞｪｸﾄのText属性を指定するのに，このように記述します。ピリオドは「～の」と読み替えましょう。
このﾌﾟﾛﾊﾟﾃｨはＶＢのようなｵﾌﾞｼﾞｪｸﾄ指向言語特有の概念であり，ＶＢのプログラムを記述する上で避けては通れないものです。
ﾌﾟﾛﾊﾟﾃｨはプログラム作成のための部品であるﾌｫｰﾑやｺﾝﾄﾛｰﾙなどのｵﾌﾞｼﾞｪｸﾄの外観や機能を後から変更するためのものです。
日本語では「属性」と呼ばれたりしますが，これはそのモノ（ｵﾌﾞｼﾞｪｸﾄ）のもつありさまとでも言ったほうがわかりやすいでしょう。

具体例をあげて説明しましょう。

（車）でいうと，ﾌﾟﾛﾊﾟﾃｨとは外から見えるものすべてです。
たとえば車の「色」は青色であるとか，車は「長さ」が１．５ｍであるとかいう事柄にあたります。

下図はCmd消去オブジェクトをクリックしたときのコードです。
Txt表示のあとにピリオドを打つとｳｨﾝﾄﾞｳがドロップダウンしますね。