- 例題5を考え方.
- 変数とは.
- 変数の準備
- 変数のデータ型
- 変数宣言のしかた
- スコープ.
2つのテキストボックスに入力された文字を交換するには,一度に行うわけにいかないので,次のような手順になる。
左側のテキストボックスの内容を別の場所に保存
右側のテキストボックスの内容を左側にコピーする
別の場所に保存しておいたものを右側のテキストボックスにコピーする
これで完了する。
こうしたことを行うには,「別の場所」をあらかじめ作っておかないといけない。そこで「変数」が必要になる。
変数とは他と重ならない1文字以上の記号で表し,それ自体になんらかの値を一時的または長期的に保存(格納)するメモリ上の場所です。ただし,VBの組み込み関数やステートメントなどと名前が重なってはいけません。SelectとかMsgBoxなどはダメ。
具体的には,メモリの何番地か(物理アドレス)に場所が確保されます(メモリのどこに格納されるかは自動的に行ってくれます)
| プログラムで変数を準備するためには,コードの表示画面で,コードの中に変数を宣言します。
その際には「変数名」と「データ型」が必要です。
あとで説明する「スコープ」内では同一の変数名があってはいけません。
もし存在すると実行したとき次のようなエラーが表示されます。
「str保存」が重複していた変数名です。 |
| 変数名は、次に示す条件を満たす必要があります。 |
変数名の先頭文字には、数字および記号は使えません。
変数名には、ピリオド
(.) や型宣言文字は使うことができません。
変数名は、255 文字以内 (半角の場合) ,全角なら127文字以内で指定する必要があります。
※同じ "適用範囲 (スコープ)" 内で、同じ変数名を複数使うことはできません。
※適用範囲とは、プロシージャ、フォームなど、変数が参照される範囲のことです。
※当面の基礎的な学習はモジュールレベルで宣言します。
VBでは変数のデータ型に使われる主なものとして次のようなものがあります
| 本書ではまず基礎的なプログラミングの習得を目指すため,使用するすべての変数をモジュールレベル(フォームモジュール)の先頭に次のような形で変数を宣言するものとします。
今後の問題でもこのように宣言します。下図はモジュール「Form1」の先頭部分を表している。 |
| 上の図の説明
|
Option Explicit…変数の宣言を強制する宣言です。
メニューの「ツール」−「オプション」で,口変数の宣言を強制するにチェックをいれておいてください。
変数名「int変数」のように,名前の前にその変数の型を表す三文字の英小文字の「プリフィックス」を付けます。
この場合は整数型なので「int」です。その他のプリフィックスについては先の表を参考にしてください。
変数にはその変数を参照および設定できる範囲があり,これを変数の適用範囲(スコープ)と呼びます。
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最終更新日: 2001/10/08.
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