3年前の今日、8月14日。イオは初音ちゃん人形と出逢い、新しい世界への一歩を踏み出しました。そしてあれから3年、今では初音ちゃん人形は私にとって、そして“初音千年王国”にとってなくてはならない存在になっています。しかし、出逢いの数だけ別離があるように、全ての物事にははじまりがあれば必ずおしまいの日があります…。
ハマり倒している私が言うのもアレですが、大の男のお人形遊びというのは、やはり世間的には受け容れられがたい趣味であり、独り者の現状においてはともかく、たとえば結婚した後も続けるのは相当な困難が予想されます。嫁さんもお人形好きだとか、嫁さん自身もヲタクであり(またはヲタクだったことがあり)ヲタク的な趣味に理解があるとかいうのでなければ、私には到底カミングアウトできそうにありません。さほど結婚願望があるわけでもない私ですが、さりとて一生を独身で通すつもりもありませんので、そうなると必然的におしまいの日はやってきます。
# もちろん、結婚云々というのは単なる一例であり、一般的にはもっと単純に
対象への興味が薄れた等の理由で終焉を迎えることのほうが多いでしょうが、
私の場合、初音ちゃんへの興味・関心が薄れることはまず考えられませんので、
おしまいの日は結婚等の外的要因によってもたらされることになるのでしょう、きっと。
では、その日がきた(きてしまった)とき、どうするか。あまり考えたくないことではありますが、お人形というのはなかなか処分に困る代物で、これがゲームなら中古屋、本なら古本屋に売り飛ばせばいいのに対して、お人形を買い取ってくれる先はまずありませんし、さりとて人の姿形をしたものをゴミに出すのはやはり気が引けます。ましてそれが一時的にであれ、愛情を注いだものであればなおさらです。
私も、初音ちゃん&楓ちゃん人形とは一生をともにする覚悟です。というか、これほど日々愛で可愛がった対象を捨てるなど、考えただけでもイヤな気分になりますから。たとえ大っぴらに遊べなくなるとしても、実家の私の部屋の押入の中に大切にしまっておこうと思っています。
…いえ、本当に初音ちゃん人形(たち)のことを思うなら、ネットで募集するなりオークションにかけるなりしてでも引き取ってくれる人、可愛がってくれる人を探すべきだとは思うんです。お人形というのは人に愛されるために生まれてきたものであり、どんなに大切に扱われるとしても、押入の中にしまわれるよりは誰かにいつも愛でられているほうが幸せでしょうから。
ですが……それでもやはり私には手放せそうにありません。私以上に可愛がってくれる人がいたとしても。初音ちゃんたちのためにはそうすべきだとしても。全くの私のエゴですが…。
お迎え3周年の記念すべき日に、何やら暗い話になってしまいましたが、おしまいの日、これまでのようにあたりまえに初音ちゃんたちを愛でることができなくなる日がいつか来ること、そのことを心の片隅に忘れずに、残された限りある日々を精一杯、その日が来てしまったときに悔いることのないように初音ちゃん(と楓ちゃん)人形を可愛がっていきたい、そんなことを思ったりする3周年の今日この頃です。
(2001/08/14)
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