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フェンリル

<5000hit記念作品>

フェンリス狼とも呼ばれる。北欧神話に登場する、神々に敵対する魔物。巨人族の血を引く神ロキが、魔女アンクルホダの心臓を食べて妊娠し、生まれたとされる。
神々は、このフェンリルがいつか災いをもたらすであろうと予想し、捕獲することに決めた。そして、レージング(皮の戒めの意)という足かせをつけさせた。しかし、フェンリルは簡単に壊してしまう。次にドローミ(筋の戒めの意)という足かせをつけたが、これもフェンリルは壊してしまう。

困り果てた神々は、ドウェルグ(小人)に依頼し、グレイプニル(飲み込む物の意)という縄を作らせた。これは、猫の足音、魚の息、女の髭、熊の腱、山の根、鳥の唾液によって作られた魔法の足かせである。(これらの材料は、今でもドウェルグたちが保管しているため、滅多に見付からないのだと言われる)

グレイプニルを見たフェンリルは用心し、縛られてもいいが、誰かが口に手を入れてことを要求する。

テュールが進み出、彼の口に手を入れた。グレイプニルは切れない。だまされたと気づいたフェンリルは、チュールの腕を噛み切り、神々を襲おうとした。しかし、口の間に槍をおかれて、それも果たせない。

フェンリルは地中へと封印された。ラグナロク(神々の終焉・最終の戦い)時に彼は開放され、主神オーディンと太陽ソル、月マーニを飲み込むが、オーディンの息子ヴィーダルに引き裂かれて死ぬ。


幻想図書館より引用




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