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アザゼル


アザゼルの名は、「遠くへ去る」の意味を持つ。
別名アゼル。
元々は、シリアの神であったとされる。
ユダヤの7番目の月(ユダヤの7月は9月に相当)の10日を、贖罪の日the Day of Atonementとして祝うとき、クジで二頭の牡山羊を選ぶ。
一頭は神のため、もう一頭はアザゼルのためである。
神の生贄と決まった山羊は殺され、その血が贖罪に使われる。
大司祭は残った一頭の頭に手を置いて、自分と民衆の罪を告白し、すべてを山羊に負わせて砂漠に解き放つ。
その一頭を、贖罪の山羊、別名アザゼルの山羊と呼ぶ。

グリゴリの天使の一人。
エノクの書によれば、剣、盾などの戦争のための武器の製造方法を人間に教えた。
また、男性を誘惑するための化粧法を女性に教えたとされる。
ユダヤの律法学者の間では、神から魔術の秘密を盗み出してエヴァ(イヴ)に与えた堕天使である。
イスラムの間でも、アッラーに反逆する悪魔と規定され、イブリースと同一視される。

宗教画家の手によると、彼の姿は、7つの蛇の頭と、14の顔を持つ姿で描かれる。

幻想図書館より引用




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