目次
A まほろばちんまん
1.明日香村稲淵の雄綱(本ページ)
2.明日香村栢森の雌綱
3.飛鳥坐神社のおんだ祭り
4.おまけ 亀
B 信濃の道祖神ちんまん
1.八ヶ岳山麓の石棒型道祖神
C 東アジアちんまん
1.台湾ちん棒寺
A まほろばちんまん
1.明日香村稲淵(いなぶち)の雄綱
稲淵は、飛鳥の石舞台からさらに奥へ入った飛鳥川上流の集落。関西大学の飛鳥民俗文化研究所の近くです。7世紀前半の学問僧、南淵請安・・608年(推古天皇16)に小野妹子、高向玄理、僧旻らとともに遣隋使として中国に渡った学問僧・・の墓と伝えられる塚があります。
雄綱、雌綱は、飛鳥寺と酒船石の間にある飛鳥民俗資料館(最近、亀が発見されて話題になった万葉ミュージアム建設予定地入り口)にも実物が展示されています。明日香村内の各所にあるビデオでも、稲淵や栢森の綱掛け行事の様子を見ることができます。
集落の出入り口に注連縄がかかっている例は、稲淵だけでなく、他にもありますが、注連縄にちんこまんこがぶら下がっているのはめずらしい。
この雄綱・雌綱はたいへん有名で、1月11日の綱掛け行事はNHKでもたびたび放映されます。朝の連続テレビ小説「あすか」でも登場していましたが、お気づきでしたでしょうか?