なんの連絡もないまま１０日位経ったある日、その翌日を混乱にさせる １通の封筒が届きました。それは別の国際電話会社からの請求書。。。 中をみるとやはり相手先はＩＲＡＮでした。母はさっそくこの会社へ 連絡をとってみたのですが、書いてある電話番号に何度電話をしても話し中 で、仕方がないのでＮＴＴの番号案内へ別の電話番号がないか問い合わせ、 そこでも何度か話し中になっており、やっと繋がったそうです。しかし、 この電話番号のところでは、どうすることも出来ないと言われたそうで、 ＮＴＴに調査を依頼して下さいと言われたらしいです。
この１０日ほどの間で、みんなの疑惑は１つに向けられていました。 それは電話機です。 この電話機を買ってからこういうことが起こったのだから、きっと 電話機のせいに違いないと。。。電話機会社に連絡をとり、今までの経緯を 話すと「電話機のせいではないです。そういう報告を受けたことは、今まで 一度もありませんから」という返事。しかし、電話機購入に際して一番乗り 気だった母が「どこにいうていっても、なんにもならん。埒があかん」と 半分やけくそ気味なっていました。そういう母の感情丸出しの言葉を受けた ためか、電話機会社の人が「それでは明日、午後にでもうちの工事の者を 点検として、そちらに伺わせます。」との返事を頂きました。 しかし、疑惑の電話会社の工事の人では満足できなかった母は、電話を 切った直後、すがるようにＮＴＴの故障係へ電話をしました。 前回とは違う人が対応に出られたそうで、仕方なく そこでも電話機を買い換えた途端のトラブルであることを話し、 「それでは明日、ＮＴＴのものをその電話機会社の工事の人より先に 向かわせます。そういったことでしたら、ＮＴＴが調査に入っていることは 電話機会社の人には内緒にしておいたほうがいいでしょう」との返事を もらい、その日はそれでストップ。翌日の点検には家人が在宅していなければ ならないので、いつも暇で当日は病院へいくため早起きしているということで 私に白羽の矢が立ちました。
翌日８月１８日、まずＮＴＴの工事の方が午後２時頃、来てくれました。 我が家の電話は切り替え機が付いているタイプのため、ＮＴＴのほうで 見てもらえるのは電話線のボックスから玄関先までの配線までということ でした。しかし混線している様子もなく、「きれいに通ってますよ」との 言葉をもらいました。ということ、やはり電話機・・・？疑惑は募ります。 ＮＴＴの方が帰られてから、新たに請求の来た国際電話会社の方へ電話を かけました。母の話が信じられないほどあっさりと繋がり、ちょっと拍子 抜けた感はありましたが、気を取り直し、覚えのない請求が来たことを伝え ました。始めは「そうですか。。」と軽く取り合われてる感じがしたのです が、「実は別の国際電話会社からも同じように覚えのない請求がきてるん ですよ」と話し、更に「それは５通話分の請求で、今回そちらの会社から請求 が来た分と同じ国にかかっているようです。そして、そのうち１件だけ、我が 家が通話していない確認がとれているんですよ」と話すと、 一転して「少々お待ち下さい」と保留されました。 保留が切れ、その会社の回線を利用し、こちらからかけたとされる電話番号と それぞれの通話時間、そして、声で通話しているのか、ＦＡＸなどのデータ通 信なのかといったことまでその場で教えてくれ、「現在お手元にある請求書の 支払い期限はお気になさらずにいてください。こちらも調査をいたしますの で、お支払いそのものを凍結致します」とおっしゃって下さいました。そのオ ペレータのお姉さんが言うに、「１件だけでも確認が取れていると言うこと は、全てにおいて、お宅様がご利用になってないという話にもなります。」だそう で、とても素早い対応に本当に気持ちが楽になりました。「回線のチェックが 終わりましたら、私宛にご連絡下さい」と言われ、電話を切りました。 このとき、これ以上知らないうちに通話されてもいけないということで 一時的なものですが、この会社の回線をストップしてもらいました。
ここまでにＮＴＴと国際電話会社２件、それと電話機会社に連絡を取りました が、本当に素早い対応を見せてくれたのは、この国際電話会社だけでした。 それはＫＤＤです。 客の言うことをいちいち聞いていられないのもわかります。しかし、「覚えが ないことが・・・」と言っていることに対して、どうして素早い対応がとれな いのか？そんなに嘘をいう客が多いのでしょうか？例え嘘をいったところで、 調べれば嘘かどうかくらい分かるでしょうに・・・。ＫＤＤが真摯に取り合っ てくれたことは、本当に救いでした。しかし、それ以外の対応に対して、 救われた分、本当に気持ちが滅入りました。
しかし、ここまではまだ序盤。本当のラッシュを迎えるのは、 この日の午後でした。