☆例文〜9☆
対象人物 | 白雪美帆嬢 (作:TrueStudy) |
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短歌内容 | 音に聞く 白馬のひずめ 待ちわびて |
訳文 | うわさに名高い(王子様が乗るという)白馬のひずめの音を待ちわびて、(春の兆しが感じられるという)立春の夜にタロットを混ぜるのです。 |
解説 | 白馬に乗った王子様が迎えに来てくれるというシチュエーションは夢見る少女のお約束。そんな王子様の来着を知らせる白馬のひずめの音を待ちわびて、雪に閉ざされた冬に春のかすかな訪れを感じながらその来訪を占おうとする美帆嬢の様子を詠んだものです。しかして、私自身としては美帆嬢らしくないできばえがいささか不満で美帆嬢には申し訳ないような気がします。 |
対象人物 | 白雪真帆嬢 (作:TrueStudy) |
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短歌内容 | いたずらの 一線越える 装いで |
訳文 | (すでに)いたずらの一線を越えてしまっている服装で(やって来てしまいましたが、あなたは気付いてくださるかどうか)はやる心を押しとどめているのです。 |
解説 | 真帆嬢は双子の姉美帆嬢に成りすまして時々デートにやって来ていますが、ときめき状態になると美帆嬢とは明らかに違う服装でやってくるようになります。もう気持ちを押さえられなくなって、初めていつもと違う服装で行った日、あなたはどんな反応を示すだろうか、あるいはわたしのことに気付いてくれるのだろうか。そんな言いようのない不安を胸に押しとどめつつ、表面的にはいつもと変わりのないように待ち合わせ場所で主人公を待っているのです。 |
対象人物 | 水無月琴子嬢 (作:TrueStudy) |
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短歌内容 | 疑いは はれてもなおも 梅雨空の |
訳文 | (先日よりあなたが他の女の子と親しくしていたのではないかとの)疑いはようやく晴れましたが、梅雨空にかかる黒い雨雲がなかなか晴れないように、私の心にかかる暗雲がはれる気配が遠く感じるのです。 |
解説 | たとえ意中の女の子がはっきりしていても、ご機嫌を取るために他の女の子ともデートせねばならないのがときメモ2の因果なところ。しかも他の人に見つからぬようこそこそデートしているふしはまるで無し。たとえご機嫌取り(特に赤毛の某氏の(爆))と分かっちゃいても他の女の子とデートしていると知って、恋する乙女の心が揺れぬはずはありません。先日の浮気の疑いは晴れても、やっぱりどこかで浮気しているのではないかという疑いは、じめじめした梅雨空のように晴れないのですという琴子嬢の思いを詠んだ歌です。 |