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充電器 

Orbit MICROLADER race

ニッカド2400やニッケル水素に対応して行くべく、次期メインチャージャーとして購入しました。
車関係では余り知られていませんが、空物では実績のあるメーカーです。
車関係ではユーザーの少ないモデルで、メンテナンス等に不安があったのですが、輸入元、
アルバモデルの対応が非常に丁寧だったので、購入に踏み切りました。
添付される取扱説明書がとても詳しく書かれており、取り扱い方法のみならず、バッテリーの勉強になります。
4パターンの充電方法(オートモード・リバースパルスモード・サイクルモード・リニアモード)に
3パターンのデルタピーク値の設定(1セル当たり/3mV・7.5mV・15mV)を選ぶことが出来ます。他に、絞り出し放電機能(0.1A以下になるまで)、鉛蓄電池充電、リチウム電池充電、グロープラグ点火モードと多彩な機能を備えています。
自動急速充電モードでは、シュルツエの「エコラーダ」やくらふとるうむの「プロコンテスト」の様に、充電電流をダイナミックに可変しながら充電するので、バッテリーに優しく、尚かつ大電流を流し込むことが出来ます。充電電流はMAX8Aで、エコラーダの10Aとプロコンテストの5Aのほぼ中間に位置する性能だと思います。
PCインターフェースとケーブルも付属しているのでウインドウズを持っていればパソコンにグラフを表示する事も出来ます(家はMAC、涙)
EPROMもバージョンアップ出来るし、あとは温度管理機能を搭載すれば言うこと無しですが、、
取り扱いに注意点が多かったり、親電源に30Aを要求したりと、誰にでも勧められるモノではありませんが、プロコンテストと同価格で8Aの充電が出来たりと、コストパフォーマンスの高い一台だと思います。

インプレッション
実際に使用した印象は、充電機能に関してはほぼ満足の出来る機能を持っています。
クラブ仲間のまあ3さんに協力してもらって、充電ログをとりました。
こちら

まず、オートモードですが、ニッケル水素は今のところ、大電流充電には適さないとされているので、ニッカドバッテリー専用モードとなります。
このオートモードはノンマッチドのニッカドバッテリーにパンチのある充電をするには最適な方法だと思われます。詳しくは充電ログにて。
シュルツエに比べると、一定の電流と検証の時間が長くなっていますが、その期間も一定ではないことから、充電中は常にバッテリーの状態を監視しているのがわかります。このモードで充電すると、1700mAhから2400mAhまで、パンチは変わらず、
高容量ののもほど、その状態を維持します。

次にリバースパルスモードですが、これは充電と放電をパルス上に繰り返し、バッテリーのコンディションを整えながら充電していく方法です。
現状ではニッケル水素バッテリーには最適な充電方法とされています。
Cレートは2C、つまり6Aまでが奨励値となっています。
このモードはテスト時に気づかず(汗)まだ試していません。。。

サイクル充電は、長く使っていなかったバッテリーに低電流で充放電を繰り返すことで、徐々に起こしてやる物です。

リニアモードは通常の定電流充電です。

問題点・改善点
放電機能は、容量の関係で2.5Aまでしか電流値を上げられません。
また、この放電記の特徴である、「絞り出し放電」については、マッチドされていないバッテリーの場合、転極を起こす危険性があります。
実際自分のバッテリーも、1パック死にました。まあ、かなりくたびれたパックだったのですが。。
「絞り出し放電」はキャンセルも出来るようにプログラムを改善して頂きたい物です。
充電機能については、オートモードについては何も不満点はありません。
リバースパルスモードとリニアモードでは、最高電流値が6.5Aまでとなっています。
2400mAhのバッテリーに3C充電をするには、7.2Aの充電電流が必要です。滅多に使うことはないのですが、出来れば電流値を7.2Aまで上げてもらいたいです。

更に、今後のニッケル水素バッテリーへの対応として、温度管理機能や指定時間、充電容量で充電がカットされるような、セーフ機能を付加してもらいたいと思います。

010720 ROMバージョンアップ

今回のバージョンで、パルスモードでの8A充電、絞り出し放電と通常の放電方式の選択が出来るようになりました。更に、説明書には載っていませんが、充電容量のリミッターを設定できるようになっています。(これについては前回のバージョンでも選択できたのかもしれません)
ニッケル水素の充電も、途中で止まることなく確実にカットされ、充電器に要求する機能をほぼ満たす形になりました。

面白いことに、オートモードで充電を繰り返したバッテリーは、どういう訳かセルのバランスが揃ってくるようになります。放電時間自体は少し減少しますが、最後まで高い放電電圧を維持しながら、6Vを下回った辺りから急激に電圧がドロップするパックになっていきます。
オートモードがバッテリーを育てる充電と言われる所以ですね。

010306

 

 

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