ここはあくまで当サイトの管理人の、とらぶる・うぃんどうず商業化騒動での個人的な問題点をまとめています。あくまで一個人として感じたことをここに記します。
当初、これらの文章はトップに今回の騒動での問題点として記してありましたが、客観的な事実をまとめることが使命であるべきまとめサイトにおいて、管理人の主観を載せるのは問題があるのではないかというご指摘を受けまして、別ページに移動させていただきました。
ここから下は一個人のとらぶる・うぃんどうず商業化騒動の問題点を記している、ということでご理解お願いいたします。
horizon_nが思う問題点
これからの展開
今後、同様の問題が起きた時、どうすればよいか?
horizon_nが思う問題点
(その1)
商業化を進める際に絵師あき氏、仲介役の影山氏以外のふたばちゃんねる住民との企画段階での事前の話し合い、掲示板での告知を一切行わなかったこと。またそれを守秘義務を盾に石黒氏が連載決定という、企画が動き出した段階になるまで発表を行わず、秘密裏に企画を進めたことにある。MW側の全権大使である石黒氏の折衝役としての能力、反発が起きた時の不誠実な言動や対応に大きな問題がある。
(その2)
前例を作りたかったというが、実際にやっていることはネットランナーでのネットキャラ無断使用や、三年前の2chでのギコ猫のタカラ登録商標騒動と本質的(ネットで自然発生的に誕生したキャラクターを企業が独占的に商業利用すること)には同じ構造である。
(その3)
ネタ具板での石黒氏自身による発表後、反発するふたば住民を「匿名の発言は無意味だ」「ふたば住民の民度がいかに低いか証明するためにあえて反発の書き込みを残しておく」など必要以上に煽り、また反対意見を述べ、都合の悪いことを記しているblogのTBを削除するといった不誠実な対応を取り続けた石黒氏は社会人として、企業に勤める人間としてあるまじき行為である。ふたば住民の反発が想定内のことである、というのであれば尚更、慎重な行動・言動が求められるのは当然のこと。
通常の企業のプロジェクトにおいて微妙な問題に触れる場合、誠実かつ慎重な対応を取るのは当たり前である。ふたば住民を罵り続けることは、特に慎むべき行為だと言わざるえない。
(その4)
騒ぎが大きくなり、MW側へメールを送る「」も出てきた段階になって改めて石黒氏はblogで釈明したが、その後も石黒氏はコメントスレにて発言が二転三転、更に絵師あき氏の商業上でのPNを暴露するなど、守秘義務を盾にしつつも自分を取り繕うために平然と他人のプライバシーを暴露する、自分のレスを削除するなどの行為が「」たちの不信感をより深まらせた。
これからの展開
事態がここまで悪化した現在、とらぶる・うぃんどうずは一回のみの連載で終了、以降の商業化展開は白紙化。MW側は石黒氏へ適切な処分を下すといったことが一番の着地点と思われる。
今後、同様の問題が起きた時、どうすればよいか?
騒動に言及しているサイトやblogでは、第二、第三のとらぶる・うぃんどうず騒動が起きた時、当事者はどのように対応するべきなのか、今回の騒動のように感情的対立を繰り返すのはいかがなものか、まとめサイトまで作って騒動を煽って暴徒化するのではなく、大人の対応をするべきではないかという意見を述べているところが多い気がします。
また、ネット発のキャラクターを商業利用するための「前例」を作りたかったという理念そのものは正しいのだから、見守ることはできなかったのかという擁護の意見も散見されます。
しかし、これらのサイトでは、感情的対立やまとめサイトを作って周知していく以外の、大人の対応と言われる具体的な騒動の解決方法の提示はまったくなされていません。これは無責任の謗りを受けても仕方ないと思います。もしその方法があれば、是非ともご教示お願いしたいものです。
いや、冷静になって双方が話し合えばいいじゃないか、という声もあります。至極ごもっとも。しかし、騒動を見れば分かるように冷静な話し合いをする段階すら飛び越してしまったのが今回の騒動なのです。
最初に電撃帝王での商業化発表を受けて、「」たちは戸惑い、そして怒りました。それを宥め、商業化事業を円滑に進めなければならないのは石黒氏の側にあったはずです。企画段階から「」たちと話し合いを進めるにしろ、守秘義務を盾にして出版社側でゴーサインが出て引っ込みがつかない段階での発表であれ、あまりにもクレーム対応がお粗末過ぎた。石黒氏は自分のblogで「」を煽ってしまったことで、冷静な話し合いによる騒動の早期終結という道は絶たれました。
普通の常識を持った、なおかつ対人スキルのある社会人であれば、騒動が起きて、出版化が危ぶまれた場合はまずは騒動の早期終結を図ることを考え、感情的になっている「」を煽るような、火に油を注ぐような真似はしないはずなのです。この場合、いかにして相手の怒りを静め、そして騒動を鎮静化に持っていくかにかかっているのです。
ごく普通に考えれば、企業が潜在的ユーザーに対して罵る、ということは有り得ない話なのでありますが、今回の件に関わらず、クレーム対応において大事なのはまずは相手の怒りを鎮め、冷静にさせた上で話し合いをするということです。企業としてクレームを受け付ければ、それをスムーズに処理するのは当たり前のことであり、それが仕事なのであります。
しかし石黒氏はそれを怠り、それどころか相手の怒りをさらに増幅させてしまった。これは企業に勤める者として失格の烙印を押されても致し方ないところでしょう。この点を見れば、冷静な話し合いの場など無きに等しい状況を作ったのは石黒氏の側であることが良く分かるはずです。
ただし、とらぶる・うぃんどうず商業化の窓口を対人スキルに問題のある、公私のけじめがつけられない石黒氏に任せてしまった、メディアワークス側にも責任の一端はあるでしょう。ましてや個人のblogで発表させ、ユーザーに対して暴言を吐かせてしまうところに同社の危機管理意識の無さがうかがえます。ある意味、この騒動は起こるべきして起こった、と言っても過言ではないのです。
そして、もし冷静にクレーム対応をしていれば騒動は沈静化し、ある程度の商業化に対する支持や理解も得られたのではないかと思います。ましてやまとめサイトが出来て、石黒氏の経歴に深刻なダメージを与えることもなかったかと思われます。
第二に、もし第二、第三のとらぶる・うぃんどうず騒動が起きた時、当事者たちはどうするべきか。大人の対応が出来る相手であれば、こちらも冷静になって話し合いをするべきなのは、これは何も今回の件に限った話ではありません。
問題なのは相手側の人間がまともか、そうでないかにかかっています。まともでない場合、それどころか当事者に暴言を吐くような相手だとすれば、その対処方法も限られてくるでしょう。少なくとも大人の対応、という選択肢は狭まるでしょう。
そして、帰属元が不明瞭なネット上のキャラを大企業や出版社が掻っ攫っていくというやり方は何もメディアワークスが初めてではない。タカラのギコ猫登録商標騒動、ネットランネーにおけるMeたんや偽春菜などの無断使用等、過去から続く事件の繰り返しでしかないのです。
ギコ猫騒動の時、当事者であった2ちゃんねる住民は何をしたか。やはり今回のように抗議をしてまとめサイトが乱立しました。そしてタカラはギコ猫商業化は企業イメージダウンに繋がると判断し、登録商標を取り下げてギコ猫は2chに戻ってきました。この動きはかなりスムーズに進みました。
これは2ちゃんねる住民が騒いだだけではなく、企業イメージの低下に危機感を抱いた、タカラ側もまた冷静な判断をした結果でありましょう。タカラ側は、極めて冷静かつ的確な判断を下したということです。
けれど、全ての企業がタカラのような英断が下せるかというとそうではない。その時はやはり今回のように、言葉は悪いですが「徹底的に騒ぎ、騒動を多くの人に知ってもらう」これしかないと思います。
過去の事例に、漫画家の松浦まさふみ氏(原えりすん氏)がドール界で騒動を起こしたことがあります。この時、相手は女性であり、ドール趣味の女性陣を敵に回してしまって袋叩きにあい、氏のドール界での悪行が洗いざらい暴露された上、追放されました。これは女性の多いジャンルで、女性陣が団結して松浦氏の追放に動いたことも強かったでしょう。
この時、ドール界が取った対応もまた「徹底的に騒ぎ、また多くの人に騒動のあらましを知ってもらう」でありました。
この騒動で松浦氏と対決した金成由美氏は、自分たちのフィールドに近づいて、ジャンルを荒らす業界ゴロに対する対処法はただ一つ「衆目にさらして、叩き出せ!」と言いました。これは個人的にはかなり至言と感じました。
松浦ドール騒動は今回の騒動はケースは多少違えどメディアワークスが絡むなど、かなり参考になると思われます。
もし「衆目にさらして、叩き出せ!」以外の、大人の対応、冷静な話し合いという美名にかなう具体的な対処方法があるとするならば、我々に教えて欲しい。そして、石黒直樹氏のような問題のある人物が避けようのないトラブルに関わってきた時、どう対応するべきなのか。
今回の騒動は反対や擁護等、賛否両論はあるでしょうが、冷静な対応、大人の対応という一般論だけを論じるだけでは限界がある事例であることは間違いはないと言えるのではないでしょうか。