File No.001 Cheilymenia theleboloides
(チャワンタケ目 ピロネマキン科)
昨年来、パセリを育てていたプランターに、生ゴミから作った堆肥をすきこんでおいたところ、
春になってその土の上に黄色のきのこが大発生した。なんじゃこりゃと思って調べてみたら
上記の種類だった。図鑑によればわらや紙などの多く混じった土に発生するとのことで、
生ゴミ堆肥入りのプランターがちょうど発生環境のツボにはまっていたのであろう。
かなり栄養分の多い土壌を好む種類のようである。おかげさまで今年のパセリは色も濃く、
非常に元気に育っている。
[データ]
肉眼的特徴 子実体は径3〜10mm、皿形で、周辺は波打つ。子実層は黄色、外面も同色で、
長さ100μm、太さ10μmの微毛を7〜8本/mm2の密度で有する。
顕微鏡的特徴 胞子は類楕円形で(14.1±0.7)μm×(8.7±0.5)μm、油球は含まない。
子のうは200μm×8μm。非アミロイド。側糸は太さ5μm、先端はわずかにふくらむ。
発生地 兵庫県新宮町。プランターの土。
採集日 1998年4月26日