File No.012
ナガエノチャワンタケ
Helvella macropus (Pers: Fr.) Karst. var. macropus
(チャワンタケ目ノボリリュウタケ科)

乙女高原でグリーンロッジの管理人をしていたときに初めて見て、東京の水元公園、六義園などでも見ているので、意識してきのこを見ている場所ではたいがい出会っている。兵庫でも出会えたか、という感じで、出張とかでどこか初めての地方都市のホテルに泊まって、テレビをつけたら見慣れたNHKのアナウンサーの顔が映ったときのような感慨があった。これがカワラタケとかキツネタケとかだと普通すぎて感慨の対象にもならないであろうと思われ、この辺がややマイナーな子のう菌類の持ち味なのだろう。
生えている姿は、大きさといい、ちょっとうつむき加減なところといい、可憐なすみれの花を思わせるところがあるが、実はシャグマ怪獣ギロミトラと近縁の種だったりする。

[データ]
採集日:1998年11月7日
発生地:兵庫県新宮町。
コナラ・クリの混じる林内地上に散生。

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