File No.013
マントカラカサタケ
Macrolepiota sp.
(ハラタケ目ハラタケ科)
今年の秋は例年より暖かかったような感じがするが、そのぶん、気温の変化が早く感じられた。急に寒い日が何日か続いたかと思うと、いつのまにかもう冬である。
冬。「きのこファイル」を始めてからひそかに恐れていた季節である。早い話、きのこの数がぐんと減ってしまった。
そんなわけで1年以上前の古ネタに登場願うことになった。
家の前の道を歩いていて、切り通しの上の方の草地に白いフリスビーのような円盤が見えた。なんとなく直感がして、草をかきわけながら上っていくと、あった。絵にしてしまうと実感が湧かないが、傘の直径が18cm、柄の長さが35cmもあり、たいした迫力である。
[データ]
採集日：1997年9月28日
発生地：兵庫県新宮町。
林縁の草地に3本束生〜散生。