File No.020
チチタケ
Lactarius volemus (Fr.) Fr.
(ハラタケ目ベニタケ科)
いつもきのこを見に行っている林のなかで、久々に大物を発見した気分になった。やっぱりメジャーな食タケというのは見つけて心躍るものがある。
チチタケは、べにてんぐの会の夏のキャンプでは、定番といっていいきのこで、いつの年だったか、山のようにとれて、しかもそういうときに限って参加者が少なく、うんざりするぐらい食べてもまだ余って、大量に廃棄したことがあった。味そのものは決して悪くないのだけれど、特有のぼそぼそ感が、大量に食べると口についてくる。うれしいはずの大豊作も限度というものがあるようだ。
あのときは、一生分のチチタケを食べたかと思ったが、来年あたり、そろそろまた食べてもいいかなという気になってきている。
[データ]
採集日:1999年7月25日
発生地:兵庫県新宮町
コナラ・クリの混じる広葉樹林内地上に群生。