File No.029
シメジモドキ(ハルシメジ)
Rhodophyllus clypeatus
(ハラタケ目イッポンシメジ科)
アミガサタケと同様、食用きのこの少ない春には貴重なきのこです。バラ科の木には、サクラ、リンゴ、モモ、ナシ、ウメなどバラとは似て
いない植物が多く含まれますが、その木の下に発生するのが特徴です。また、イッポンシメジ科のきのこの一般的特徴であるひだが肉色に
なる点も、このきのこの見分け方で重要な点です。
ところで、このきのこはきのこの少ない春に発生するため、安心して食べられるきのこになれたといえます。というのも、もし秋に発生して
いたら、クサウラベニタケなどのよく似た毒きのこと間違えられただろうと思われるからです。きのこといえば、秋のものという気がしますが、
実はきのこを始めるには春がいいのかもしれません。とりあえず、アミガサタケとハルシメジを覚えておけば、楽しめますから。
[データ]
採集日:2000年4月22日
発生地:神奈川県相模原市