File No.042
フクロツルタケ
Amanita volvata (Peck) Martin
(ハラタケ目テングタケ科)
致命的な猛毒きのこといえば、ドクツルタケがまっさきに頭に浮かぶ。
しかし、都市部の住人にとっては、むしろフクロツルタケのほうが身近な存在であるという点で、もっとも警戒すべき猛毒きのこと
言えるかもしれない。
フクロツルタケは、公園などでよく植えられているシイ・カシの樹下にもよく発生するからである。
今回見かけた個体も、林の中ではなく、「こどもの森」という名の、人工的に作った公園の中に発生していた。
毒性はドクツルタケに勝るとも劣らず、1本程度以上食べるとほぼ確実に死亡すると言われている。
ちなみに、本来は夏によく発生するきのこである。
それが10月も終わり近くなってなお発生していたところに、昨年のきのこシーズンの異常さが感じられる。
[データ]
採集日:2000年10月22日
発生地:兵庫県相生市