キイロオオフウセンタケ(仮称) Cortinarius sp.
柄の感じと胞子の特徴から、フウセンタケ属と思われますが、
種名がわかりません。イロガワリフウセンタケやキンチャフウセンタケに近い種類のような印象を受けます。
傘は径7cm、表面は繊維状で、鮮やかなこがね色〜橙黄色、
中央部はオリーブ色を帯びた鱗片で覆われ、ビロード状。ときにやや紅色をおびる。粘性はない。
幼時、傘は内側に巻き、白色のくもの巣膜で柄に接する。肉は黄色。
ひだは柄に湾生ないし上生し、橙黄色。
柄は9cm×20mm、下方に向かってやや太くなり、表面は繊維状、上部は黄色、
下部はオリーブ褐色、かさぶた状の大型の鱗片および黒褐色の繊維紋を有する。
胞子は6-7μm、類球形で表面に微細ないぼがある。シスチジアはなし。
コバノミツバツツジ・ヒサカキ・イヌツゲの生えるアカマツ林内地上に発生。
追記:同じきのこが、2000年6月に神戸で、また、1996年には山口で採集されているそうで、
おそらく新種です。長沢栄史先生により、「キイロオオフウセンタケ」という和名が提案されています。
西日本一帯に分布している可能性がありますので、今後も情報をお寄せください。
写真:(左)成菌 (右)幼菌
発生地:兵庫県三日月町
撮影日時:2001年7月5日