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航海日誌、第二項 「トレーニング」 記録日:9/5/2002
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キャラクター作成を終え、ゲームを開始すると、Diego提督とやらの挨拶メッセージとともに、宇宙ステーションのそばの宇宙空間に放り出された。
しばらく、そこら中のアイコンをクリックしまくって、船体装備情報やスキル情報、宙域マップに銀河マップををながめて操作に慣れる。
そうやって得た情報を元に判断するに、どうやら今、僕は太陽系(Sol System)の月宙域にあるトレーニング区域にいるようだ。
とりあえず今後の指針を求めて、そばに浮かんでいる宇宙ステーションに入ることにしよう。
宇宙ステーションにはいると、宇宙船モードから人間モードになって、生身の人間を動かすことになる。
ハンガーではちょうど降り立ったばかりの愛機を人間の目線で外からながめることができていい感じだ。しっかり船体には、自分でつけた船名「Southernwind」と刻印されていたりして、芸が細かい。ただ、ハンガーでは自分の船しか表示されないので、人間モードでは他人の船を見ることも、自分の船を見せることもできないようだ。少々残念である。
不慣れなクリック主体の移動方法をなんとか駆使しながら、よろよろと千鳥足で宇宙ステーション内を歩くと、すぐに偉そうなNPCが目に付いた。Lieutenant Raine、という名前だ。レイン大(中?小?)尉ってとこかな。
話しかけてみると、案の定僕の上官様のようだ。
いろいろと状況説明をしてくれた後、ミッションを一つくれた。内容は「Basic Shooting Rangeへ行って、Red Dragon Droneを一機破壊せよ」というもの。目的地の名前といい、破壊目標といい、どうやら操作を覚えさせるためのトレーニングミッションと見て間違いないだろう。
いちいち操作をする度に「ここをクリック」というような説明がでたりして、親切なことこの上ない。せっかくなのでこれを参考にミッションをこなして、操作をマスターすることにしよう。
ということで、ミッションも受けたことだし、再びハンガーから愛機に乗り込んで、宇宙へ飛び出そう。
宇宙にでて、ミッションウィンドウを開いてみると、次にやるべきことが簡潔に書いてあった。この仕様なら、いちいち長い英文を読まなくても、ミッションはなんとかこなせていけそうだ。
このミッションは3行程に分かれているらしく、ミッションウィンドウの上部には「1/3」と書いてある。一つ行程をこなすごとに「2/3」「3/3」となっていくのだろう。「1/3 どこどこ(忘れた)を経由して、Basic Shooting Range AlphaまたはBravoへ行け」と書いてあるので、とりあえずはこの通りにするのがよいみたいだ。
先ほど宇宙ステーションに停泊する前にいろいろやったおかげで、移動方法もだいたいわかっている。宙域マップを出して、目的地をクリックして、ワープボタンを押せば、行きたいところまでオートで進むはずだ。
そう思って宙域マップを開いてみると、思った通り、ミッションで言われた経由地と、目的地が地図上に記載されていた。地図上の目的地点をクリックしてみると、現在地から経由地まで直線がのび、さらにそこから目的地まで線が延びて、一本の折れ線で現在地と目的地がつながった。一回のワープで、「経由地を通って目的地に行く」ということを実行できるみたいだ。
折れ線がしっかりつながっていることを確認して、いざ、ワープボタンを押す。
しゅううう、ぎゅいぃぃぃぃぃぃぃんんんんん!
光のトンネルに包まれた愛機が、通常速度の100倍以上の速さで駆け抜ける。
おおお、かっこえー。
ガイィィン。
到着。
美しいワープ処理の感動をじっくりと味わう暇もなく、遠くにあった目的地まで、30秒とかからずに到着してしまった。速っ。
到着してみてふと気がつくと、地図上で?マークで表記されていた経由地と目的地が、開拓済みマークによる表記に変わっている。それと同時に探索経験点もいくらか入ったようだ。なるほど、探索経験点はこうやって踏破することで稼いでいくのか・・・。
さて、ミッションウィンドウの表記も到着と同時に変化している。一つ目の指令を完了したことで、次の段階の指令に表記が置き換わったのだ。どれどれ、今度はどうすればいいのかな・・・。
「2/3 Red Dragon Droneを一機破壊せよ」
ふむふむ。確かにここの周囲には数機のRed Dragon Droneという機体が浮遊している。
よし。
・・・殺るか。
E&Bの戦闘は割とマニュアル操作度が高い。ホットキーに武器やスキルを当てはめ、適宜それらを押して発射するというスタイルだ。EQで言えば、「キック」だけで戦う、という感じの戦闘スタイル。戦闘モードにしてみてるだけ、というのが通用しないので、目が離せない。かもしれない。
ってなわけで、初期装備のビーム砲を装備して、いざ、発射!
・・・。
・・・。
・・・発射されませんよ?
よく見てみると、武器のホットキーアイコンに赤いレティクルが表示されている。もしや射程外か? と思ってアイテムの説明書きを見てみると、案の定、ビームの射程が思ったより短く、敵がそれよりも遠くにいたために、発射されなかったようだ。
どうもホットキーアイコンに表示されているレティクルが緑色になっていないと射程外ということらしい。
それならば。ということで、敵を捕捉し、オートフォローキーを押し、徹底的に近寄ってみることにした。彼我の距離が0.8kほどにまで接近したとき、ついにレティクルが緑色に変わり、発射態勢が整った。
今だ!撃てーっ!
チューン!
・・・スカ!
なんてこった。愛機からのびた光線は、敵機からかなりはずれた闇の中へと消えていってしまった。しかし、めげずにリチャージされ次第発射を繰り返す。すると、命中率は決してよいとは言えないものの、ポスポスと当たりだした。一発目が命中した後は、敵機も反撃を始めている。
さらに撃ち続ける。撃ちながらオートフォローもし続けているので、彼我の距離は至近距離のまま。お互い正面を向いたままガチンコの撃ち合いだ。戦術もクソもなく、弱い方が負ける、の図式。まさしくスペースコンバットシムではなくMMORPGのノリであるといえよう。戦闘機の性能の差が決定的な戦力の差になるのである。
そして、ついに勝利。記念すべきE&B初撃墜である。
ミッションウィンドウの表記も「3/3 Lieutenant Raineのもとへ戻る」と変わっている。どうやら宇宙ステーションに帰れば、ミッションは無事成功しそうである。
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記録者: Hae (Enforcer:Lv2-1/1/0)
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