《磁気ディスク装置のアクセス》
Create:2002/02/11
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   磁気ディスクは次のように動作する。
   ・まずアームを動かし、磁気ヘッドの位置を決める=位置決め時間(平均シーク時間)
   ・次に磁気ディスクを該当するデータのところまで回転させる=回転待ち時間
   ・最後に磁気ディスク上のデータを他の装置へ転送する=データ転送時間

    図に表すと次のような関係になる。
 

      │←───────── アクセス時間 ──────────→│
      ┝━━━━━━━━━┯━━━━━━━━━┯━━━━━━━━━┥
      │←位置決め時間─→│←回転待ち時間─→│         │
      │                   │←データ転送時間→│
      │←──────待ち時間───────→│         │

      ↑                   ↑         ↑
    ┌─┴──────┐        ┌───┴──┐ ┌────┴─┐
    │制御装置が読み │        │読み書きの動│ │読み書きの動│
    │書きの指令を出す│        │作が開始する│ │作が終了する│
    └────────┘        └──────┘ └──────┘


   平均アクセス時間
       =平均位置決め時間(平均シーク時間)+平均回転待ち時間+データ転送時間

   平均回転待ち時間は、1回転する時間の半分になる。

   磁気ディスクでは, 同一シリンダ上のトラックはアクセスアームを動かさずにデー夕の
   読み書きができる。


   例)
    回転速度が 5,000 回転/分、平均シーク時間が 20 ミリ秒の磁気ディスクがある。
    この磁気ディスクの1トラック当たりの記憶容量は、15,000 バイトである。
    このとき、1ブロックが 4,000 バイトのデータを、1ブロック転送するために
    必要な平均アクセス時間は何ミリ秒か。

   解説)
    ・平均位置決め時間(平均シーク時間)
     問題文より20ミリ秒

    ・平均回転待ち時間
     1回転にかかる時間を求める。
     回転速度が5,000 回転/分から
      60,000 ミリ秒  ÷ 5,000 = 12 ミリ秒
     この半分が平均回転待ち時間であるから、平均回転待ち時間は 6 ミリ秒。

    ・データ転送速度
     実際に磁気ディスクがデータの読み書きを行っている時間のこと。
     「トラック当たりの記録容量 15,000 バイト」とは、1回転すると
     15,000 バイトのデータの読み取りができるということ。
     15,000 バイトのうちの 4000 バイトを読み込むので、
      それにかかる時間は
     (1回転にかかる時間)×(15,000 バイトのうちの 4000 バイト)
      = 回転時間 × ( 4000 ÷ 15,000 )
      = 12 ミリ秒 × 4000 ÷ 15,000
      = 3.2 ミリ秒

     最後に、これらを全部足す。
     平均アクセス時間 = 平均位置決め時間 + 平均回転待ち時間 + データ転送時間
              = 20 ミリ秒 + 6 ミリ秒 + 3.2 ミリ秒
                       = 29.2 ミリ秒

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