《タスク》
Create:2002/02/11
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   コンピュータで最小の仕事の単位のことをタスク(TASK)という。
   このタスクにCPUを時分割で割り当てることによって、効率的な処理が行われるようにする。
   タスクのスケジューリングは、それぞれのタスクに割り振られた優先順位に従って行われる。
   これによって、複数の競合し合う要求の均衡を保ち、システムの運用を円滑に進めることが
   可能になる。

   タスクの概念、タスクの構成要素、ジョブステップとの関係などを理解し、タスクの生成から
   実行、消滅までの制御についての理解が必要となる。
   タスクの状態遷移については、特に正確な理解が必要となる。


【タスク管理の目的】
   タスク管理とは、マルチプログラミング実行時に与えられた複数のタスクとハードウェアの資源を
   管理して、CPUを効率的に配分することにより、その複数のタスクを効率よく処理すること。

【タスクの状態遷移】
   その効率の良い処理を行うために、3つの状態を定義して考えたのが、タスクの状態遷移になる。

   タスクの状態遷移は下のようになっている。

      ┌────────┐ 
      │  起  動  │
      └───┬────┘ 
          │
          │タスクが生成されると実行可能状態になる
          ↓
      ┌────────┐CPU使用権が与えられた┌────────┐
      │        ├───────────→│        │
      │ 実行可能状態 │            │  実行状態  │
      │        │←───────────┤        │
      └────────┘実行優先度の高いタスクに└──┬───┬─┘
          ↑     CPU使用権が移された    │   │
          │                    │   │
          │                    │   │
          │      ┌────────┐    │   │
          └──────┤  待機状態  │←───┘   ↓
        入出力が完了した └────────┘入出力     タスクの消滅
                           動作の     終了
                           完了を待つ


   実行可能状態:タスクがいつでも実行できる状態(準備状態): ready
   実行状態  :CPUの使用権が与えられ、現在実行している状態 : run
   待機状態  :入出力などの完了を待っている状態 : wait

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