ブログ:オタク「きもい」の表現で企業謝罪
ホットドックチェーンの「ネイサンズフランチャイジーオブジャパン」のアルバイトが自分のブログで、コミックマーケット(コミケ)の様子を「きも
い」(気持ち悪い)などと表現したとして、ネット界に騒動が起きている。同社はホームページで「きわめて遺憾である」と謝罪した。手軽なツールとして急速
に普及しているブログだが、使い方に注意しなければ問題が起きることも浮き彫りにした。
この問題は、同社がコミケに出店した際、働いてい
たバイトが、自分のブログで「大量オタ。これがぶぁぁぁぁあっているの。恐い!きもい!」などと写真付きで掲載したとされるのがきっかけ。これに対して、
大手掲示板などで「客に対する中傷ではないか」などの批判が寄せられた。
ブログは同社のものではなく、同社は「フランチャイズ企業が独自
に雇用したアルバイトの極めて不適切な表現が引き起こした事態。当社とのかかわりはない」としながらも、「フランチャイズ企業を管理・監督する責務をもつ
当社といたしましては、本件に類する事態の再発防止に全力を尽くし、お客様から失った「信頼」を取り戻すべく、社員一同、努力する」としている。
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「電車男」のヒットなどでオタクに対する印象が変わってきている側面があるとはいえ、「きんもーっ☆」との見方を持つ人も依然おり、それは見方の問題。し
かし、不特定多数の人が見るネットで安易に表現することは、他人にたいする中傷にもつながりかねず、軽率な行為といえる。企業側にとっても社員やアルバイ
トがブログで書いた一言によって打撃を受ける危険性を示したともいえる。
【デジタルメディア局】
毎日新聞 2005年8月23日 21時57分 (最終更新時間 8月24日 10時06分)