CM砲は135本?
ここ数年貧打にあえいでいた西武打線にたのもしい核ができた.
もちろんカブレラとマクレーンである.
カブレラは4月に15本塁打を量産した.
これは4月の月間本塁打記録と,外国人選手の月間本塁打記録のタイ記録である.
打率もいいが,やはり魅力は長打力.
かなり低目の球でも軽々とスタンドへ運んでしまうパワーには脱帽だ.
今後は各球団のマークがいっそうきびしくなるだろうが,
本塁打数をどこまで伸ばすのか目が離せない.
マクレーンはやや調子を落としてきたようだ.
しかし選球眼がよさそうなので,
カブレラをまねして振り回すのではなく,堅実なバッティングに徹するのがよい.
タイプの違うふたりが並ぶ打線は相手投手の脅威になるだろう.
ふたりは4月30日までの29試合すべてに出場している.
もしこのままのペースで140試合を経たらいったいどんなことになるのか.
計算してみた.
打率 |
本塁打 | 打点 | 盗塁 | 三振 | 四球 | 試合 | 打席 | 出塁率 | 長打率 | |
カブレラ | 0.367 | 82 | 193 | 14 | 121 | 34 | 140 | 623 | 0.411 | 0.825 |
マクレーン | 0.284 | 53 | 92 | 5 | 97 | 111 | 140 | 608 | 0.420 | 0.666 |
カブレラは82本塁打193打点と日本球界を揺さぶる数字.
四球が34と少なく,打数が多いため,
安打数も212とイチローを抜いてしまった.
マグワイアが70本塁打のMLB記録を打ち立てるのに要したのは155試合.
そのときの長打率は.752.
もはやカブレラはマグワイアさえも超越した.
カブレラのせいでかすんでしまったがマクレーンも驚異的な53本塁打.
しかしそのわりにはやや打点が少ないか.
前に構えるカブレラに,走者を一掃されてしまうのだろう.
ふたりの本塁打を合計すると135本になる.
昨年の西武のチーム本塁打は97本.
もちろんリーグ最低だった.
下に実際の成績をのせた.
4月30日の試合終了時点での成績である.
打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 三振 | 四球 | 試合 | 打席 | |
カブレラ | 0.367 | 17 | 40 | 3 | 25 | 7 | 29 | 129 |
マクレーン | 0.284 | 11 | 19 | 1 | 20 | 23 | 29 | 126 |