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漢字が書けない野球記者?

1991年度から2001年度までの新人王投票の結果をまとめた。(最優秀新人(新人王)の得票数
まとめながら思ったことなどを綴ってみた。

 

セ・パ合わせて11年分の投票総数は3509票。
うち「該当者なし」と書かれた票は135。
白票は57。
192票、つまり5.5%の記者が新人王の誕生を阻もうとした。

また、無効票が26票(0.7%)あった。
いったい何を書いたのか見てみたい。
投票するのは現場取材5年以上の野球記者のはず。
誤字、または新人王資格のない選手に投票してしまったなんてことはないと信じたい。

 

得票率が最も高かったのは、1991年の長谷川 滋利(オリックス)。
28試合 12勝9敗1S 防御率3.55 185投球回 11完投という新人離れした投球で、
全135票のうち134票(99.3%)を獲得した。
しかし、佐野 重樹(近鉄)に投票したへそ曲がり記者のせいで惜しくも満票を逃した。
ちなみに佐野の成績は、38試合 6勝2敗2S 防御率3.82 73投球回だった。
近鉄が優勝したわけでもないので、まったく不可解だ。

長谷川に次ぐのが、1995年の山内 泰幸(広島)の98.8%。
この年、へそ曲がり記者はふたりいた。
ひとりは巨人の河原 純一と書き、ひとりは無効票だった。
山内は、34試合 14勝10敗 防御率3.03 163投球回、
河原は、19試合 8勝6敗 防御率3.31 106投球回で、巨人は優勝していない。
どちらが新人王にふさわしいか一目瞭然だと思うのだが。

1999年はセ・パ両リーグともに1位が票を独占した。
松坂 大輔(西武)が98.0%、上原 浩治(巨人)が97.0%、どちらも異論あるまい。

 

票が割れたのは1998年のセ・リーグ。
防御率2.57で14勝を挙げた川上 憲伸(中日)が111票(56.6%)を得て新人王に輝いた。
ライバル高橋 由伸(巨人)も.300 19本 75打点と活躍した。
川上には及ばないものの、65票(33.2%)を集めた。
坪井 智哉(阪神)の健闘もあり、ハイレベルな新人王レースだった。

ハイレベルといえるかどうかわからないシーズンもある。
1992年のセ・リーグ。
久慈 照嘉が85票(49.1%)、新庄 剛志が80票(46.2%)と阪神の同僚による接戦となった。
久慈は.245 0本 21打点、
新庄は.278 11本 46打点で、ともに規定打席に満たなかった。
高橋 由伸と比較すると、かなり見劣りする成績である。
実は、阪神にはもうひとり活躍したルーキーがいた。
51試合 4勝1敗4S 防御率1.35 80投球回の好成績を残した弓長 起浩である。
この成績にもかかわらず、わずか1票しか獲得できなかったが、
リリーフ投手を評価するようになった現在ならば、弓長が新人王になっていたかもしれない。

 

西武の小関 竜也は、1998年、得票率わずか40.7%で新人王になってしまった。
小関は63票を集めたが、白票はその半数以上になる33票もあった。
6割の記者に支持されない王座では居心地が悪そうだ。

それでも新人王が誕生しない年よりはましだ。
2000年のパ・リーグは、「該当者なし」が76.2%(115票)を占め、
パでは1968年以来(セを含めると1975年以来)のさびしい事態となった。

 

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