アーニー・ヤングのお友達
不振にあえぐ横浜ベイスターズに救世主がやってきた。
6月7日にチームの一員となった、アーニー・ヤング外野手とクリス・ホルト投手だ。
ヤングは大リーグ経験こそ少ないものの、今季、3Aツーソン・サイドワインダーズでは絶好調。
早速成績を見てみよう。
打率 | HR | 打点 | 盗塁 | 四球 | 三振 | 試合 | 打数 | |
ヤング | 0.325 | 14 | 48 | 0 | 23 | 33 | 47 | 160 |
もしも・・・ | 0.325 | 38 | 129 | 0 | 62 | 89 | 127 | 431 |
上段は3Aでの実際の成績(5月31日現在)。
下段はもしも140試合制だったら・・・というシミュレーション。
(ヤングはすでに5試合に欠場しているため、試合数は140にはならない)
打率!本塁打!打点!これなら三冠王も獲れそうだ。
三振が少なく、選球眼がよく日本向き。
外野守備も40試合こなし、わずか1失策と堅実だ。
敏腕スカウトが辞めて以来、ベイスターズにやって来る外国人選手はいまいち活躍できなかったが、
ヤングはそんな流れを断ち切れる逸材だ。
ヤングの力を比較するのにいい材料がある。
サイドワインダーズには、かつて日本にいた選手が在籍している。
日本ハム、阪神にいたマイカ・フランクリンだ。
打率 | HR | 打点 | 盗塁 | 四球 | 三振 | 試合 | 打数 | |
フランクリン | 0.289 | 8 | 26 | 2 | 25 | 38 | 46 | 159 |
もしも・・・ | 0.289 | 22 | 70 | 5 | 67 | 102 | 124 | 428 |
成績の見方はヤングと同じ。
断然ヤングのほうが格上だ。
フランクリンは1999年日本ハムで30本塁打を放った。
つまり、ヤングは少なくとも30本は打てるということだ。
サイドワインダーズの投手陣にも、懐かしい名前を見つけた。
ロッテにいたエリック・ノットと、巨人にいたホセ・パラ(登録名ホセ)だ。
日本でプレイしたのはつい最近のことだが、
出番に恵まれなかったので、すでに忘れてしまった人もいるかもしれない。
試 | 勝 | 敗 | S | 防御率 | 投球回 | 安打 | 四球 | 三振 | |
ノット | 10 | 3 | 3 | 0 | 3.96 | 61.1 | 62 | 8 | 45 |
もしも・・・ | 27 | 8 | 8 | 0 | 3.96 | 164.1 | 167 | 22 | 121 |
ホセ | 7 | 0 | 0 | 1 | 0.00 | 9.1 | 3 | 2 | 10 |
もしも・・・ | 19 | 0 | 0 | 3 | 0.00 | 24.1 | 8 | 5 | 27 |
成績の見方はヤングと同じ。
ノットとホセの成績を載せたことには大して意味はない。
しかし、ヤングの同僚に3人も日本球界経験者がいることの意味は大きい。
日本の文化や投球スタイルなど、貴重な体験談を聞くことができる。
様々な情報を仕入れたヤングは、来日早々に活躍してくれるはずだ。
ヤングという外国人選手が来ると知って、3Aでの成績を調べたのが6月はじめ。
このコラムを書きかけたのだが、なんとなく筆が進まず、放っておいた。
6月も終わりに近づいて、ようやく続きを書く気になった。
ぼくの冷静かつ科学的な分析によれば、ヤングは活躍するはずだった。
しかし、6月23日現在、彼の打率は・・・
ここに記す気にもならない・・・