管理人注・110たんから貰った原文ままです。
date:2000/10/20
レビュアー:110
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警告
この文章はairというゲームをプレイしてから見る
ことをお勧めします。また過剰私的意見が含まれる
場合があるので、あくまでも書いた人の性格を十分
理解した上でお読み下さい。
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最後までやって「美凪と霧島はおまけか?」と思った。キャラはみんなしっかり作られているのに観鈴と比べるとどうも物足りなかったがその分観鈴シナリオはこれでもかと言わんばかりの内容であった。
口癖や偏った好みなどで巧みに個々のキャラの個性をかもし出すのがとてもうまく印象にも残りやすかった。三人ともネジが一本抜けたような性格なので逆に霧島姉、神尾母、が私には目立った。
Dreamの最後の方になると極端に三人とも何気ない日常から一変して雰囲気が変わり終わるので私的には美凪シナリオあたりで三人楽しく過ごして終わるようなハッピーエンドがほしかった。DreamはAirの味付け材料+おまけ的な感じで、それでいてゲームの主であり妥協なく作られているから賛否両論あると思うが私は実際2/3やったあたりでたるクなってきたがここまで日常を表現することができるのかという事に関して今は感想が収束した。
SummerからAirはほとんど一本道で進み(特にSummer)これ以外のルートでシナリオを見ることはできず最終的なEDも一つであることから、人によって違うシナリオの捕らえ方を最小限にしプレイヤ−の人間層もおおかた分かっているのでそれで期待の裏切らない感動を作ってるような感じがする。ゲームをやっている時はそんな事微塵も感じず浸っていたけどね。
Dream後半辺りから非現実的要素が徐々に入り最終的には翼人が出てきたりで妖怪好きの私にとっては違和感はなかった。そもそも妖怪と人間は紙一重であり人は妖怪になれるものである。また妖怪はにんげんが・・・・・以下略
Airでは主人公の見ていない神尾一家の行動と感情、みすずの心に深入りする人間の行末などの条件から第三者視点だった。しかも烏。べつにドラマ仕立ての視点でもいいと思うけど上の条件や違和感の回避、最後の最後まで「日常」の感覚を貫き通したかったのか、特に晴子が烏をリュックに詰め込む行動をさせるまでして神社のシーンを入れるとはねぇ。実際、真相はわからないけどね。
それはさて置き、いい感じの演出だった。いい所で「青空」がかかるし。でも私の一番すきな音は「夢語り」。「夏影」ともどもよくかかるから好きなわけではないがこれらが好きという事は純粋に曲が好きな場合含めキャラ達の日常(幸せ)を過ごした日々をプレイヤーが思い出として受け入れた証拠だと私は勝手に思っている。晴子がみすずの母になってからの日常は特に異彩をはなっていた。みすずが晴子の手料理を「うまくない」や「お母さん嫌い」と言った辺りが私にとって最後よりも悲しく感じた。みすずがこの先どうなるか、晴子とみすずのお互いの性格と心境、2人とも共に全て分かってるのに基、分かってるから晴子は「かんにんなぁ…」としか。純粋なみすずが必死で大好きな人に嫌われようとする言動に対する晴子の返答、みすずの死も悲しいとは思うが私の感情が大きく動いたのはそこであった。みすずゴールのシーンもみすずは悲しんでいない筈だし、何て言うか、みすずの死に対する晴子の悲しみに悲しんでいた様な気がする。
time 2000.10/20 name 110