今更ながらのガウアーいんぷれっしょん

「ガウアーが好きなんだけど、工事中なんだってば」

こう書き置いて放置すること数シーズン。 当時はまだファンスキーさえ珍しかったような気もします。 それが今となっては短いスキー自体は珍しくなくなってきました。

がしかし、ガウアーには未だ数回しか遭遇していません。 なんて不人気なんでしょう。ってゆ〜か店頭で見かけることが少ないし。

たとえ不人気でも、モノスキーいんぷれっしょんを書くなら まずこっちを書かねば、ってわけで。

拙い文章力ですから読みづらいかもしれませんが、お暇でしたらどうぞ。

これを見かけてガウアー信者となる人が現れることを願って。

デザインが日記と変わらないのは、手抜きだからです(− −;)

見た目 - 短いけどぷりちーでもない -

これがガウアー写真 こんな感じです。黒いほうがガウアー、もう一方は比較のための安ファンスキーです。

一見短くて小さいんですが、よく見ると太くて丸い。 この底の厚さ・丸さがガウアーの特徴です。

側面から見たガウアー 側面から見るとよくわかります。

持ってみる(笑) - 重いのさ -

これがズッシリと重いです。厚さに見合った重さがあります。 長さはファンスキーの部類なのに、重さは一般の長尺スキー並です。 普通のファンスキー好きさんにはこの重さは辛いと言われます。 ごく一部に「安定感があってイイ」って人も居ますが、重くて辛い思いをすることは多々あります(後述)。

morimとしては、この形状にするためにこれだけ重くなるなら仕方ないから我慢します

強度を落とさず肉抜きするなりして軽くなるなら、そうしてください>メーカー様。 是非買わせて頂きます・・・

履く - ビンディング -

ちと幅があるので一般のビンディングは使えません。流れ止めが引っかかってしまいますので。 が、短尺スキーにしては珍しく踏むだけビンディングです。 って、正式名称なんて言うんでしょう。ステップイン?(それはスノボではないかと)

これは履くときにとても楽ちんです。が、リーシュコードを欠かせないので、 履いてからしゃがまないといけない事は変わりません。そういう意味では中途半端に便利。

このビンディングも場合によっては敵になります(後述)。

まっすぐ滑る - 直滑降 -

まずは緩斜面で直滑降。

苦もなくまっすぐ滑れますが、先端が暴れてくれます。そりゃもう盛大にバタバタと。

ただしこれは、リフト数本滑ると慣れて暴れなくなります。 人間の慣れってすばらしい。

全長が短い上に底が変形しているので、 ずっと直滑降 でも緩斜面ではたいした速度になりません。 ので、速度が怖い人にはオススメです。 緩斜面では仲間に置いていかれること請け合いです(ダメじゃん)。

曲がる - 各種カーブ -

では曲がってみましょう。

まず普通のスキーのように加重移動して。外足に体重を移して・・・曲がれます。当然と言えば当然です。

次はカービングスキーのように板を寝かせる感じで・・・クルッとな。

スキーの高速ぎみなターンの方法。うまく体重を乗せることで板をしならせ、 凸状になったエッジを倒すことで、雪面を丸く切るように曲がれ、 と教習所スキースクールでは習いました。 当時それが出来ていたかは疑問ですが、うまくしならせる事は難しかったと記憶しています。 だからこそ、凸状にし易くしたカービングスキーが売れたんでしょうし。

しかるにガウアーの場合。 元々ボートソールなので、しならせるまでもなく凸形状です。 つまり体ごと板を倒すだけ。これだけで曲がれます。これは楽チン。

大きなカーブだけではありません。実は小さく回るほうが面白いです。 方法は簡単。まっすぐ乗っている状態から、ボクシングのフックのごとく腕を振る。 これだけです。加重移動も何もありません。ただ立った状態で腕を振るだけです。 簡単ですね。

もっとも、これも慣れれば腕も振らずにクリクリ曲がれるようになります。

止まる - ぶつからぬために -

止まりません。以外に難点です。 長さが短い上に底が丸いので、エッジが効きにくいようです。

おまけに、急ブレーキをかけようとしてちょっとバランスを崩したりすると、 あっという間にクルリと回ってしまいます。 結果、錐揉みのごとく回転しつつ派手に転倒したりします。 それがまた楽しいです。(←すでに中毒症状とも言えます)

が、ぶつからないように早め早めに速度を落とす、など行う必要はあります。 混雑していたら特に。ぶつかる事での出会いフラグ成立を狙うのでなければ (狙いません誰も)。

↑速度出そうとしてもなかなか加速しなかったり、小回りが良いので、あまり考えなくてもいいかも。 (結局どっちなんだ)

回る - 真骨頂 -

慣れてきたところで、ショートスキーらしく回転してみましょう。

なぁに、他のショートスキーならともかくガウアーなら簡単です。 小さく回るときにやったボクサーパンチを2回続けて振るだけです。 倒れないようにこれを行うだけで、ほぉらクルリと1回転。 慣れるとこれも腕を振らずに出来ます。

これがえらく楽しくて、何回転もしてしまいます。 ショートスキーでも長尺板でも回ることは出来ますが、 初心者でもその気になれば何回転でも回っていられるのは ガウアーくらいではないでしょうか。

踊る - 華麗に -

上手くなるとバレリーナかフィギュアスケートのごとく踊れ・・・る、そうです。 morimはまだそんなに華麗な動きは出来ませぬ。 それでも十分楽しいです。

ウィリー - 派手に雪煙 -

直滑降したまま、倒れない程度に後傾してみましょう。ウィリーできます。

ウィリーすると、板の後方に開いている穴から派手に雪を掻き揚げて、速度が落ちていきます。 コースにボッコリと穴をあけてしまいますので、コース端&程々に、やりましょう。

言ってる本人がコースの真中に穴をあけたりしてる・・

深雪に特攻 - 止まったらいけない -

圧雪されていないような深雪では苦戦します。 止まってはいけません。その時点で埋まります。 軽くウィリーする感じで降りていきます。

緩斜面で深雪、とか、うっかり止まって埋まってしまった、 なんてときは・・・・諦めましょう。 頑張って圧雪地帯まで歩きます。感覚としては沈むカンジキです。 カンジキとしては重くて細いので、はっきり言って重労働です。

急斜面に行ってみる - 恐れず進め -

上級コースに分類される斜面に行ってみます。

長尺板ではしり込みするような急斜面でも、あまり恐れずに入っていけます。 回しやすいので減速調節はやりやすいのです。

人にもよりますが、中級コースでいっぱいいっぱいな方でもガウアーなら上級コースに連れて行けます。

コブに行ってみる - 横滑りでなくても -

コブ斜面に行ってみます。

全長が短いので、長尺ではトップやテールが引っかかるようなコブでも平気で入っていけます。 引っかかることは少ないですし、降りるだけなら横滑りでズルズルやらなくてもなんとかなります。 格好よく降りるには、多かれ少なかれやっぱり精進が必要でしょう。

コブではさすがにストックがあったほうが楽です。 上手ければ無しでもサクサク行けるんでしょうが、 こちとら割と板に頼り気味の似非上級者ですから。

飛ぶ - 蝶のように! -

ムリです。単に跳ねるだけなら何とかなりますが、 跳ぶには重すぎです。 morimの根性なしも手伝ってトリックなんざ夢の彼方です。

コケる - 無謀には罠 -

くるくる回ったりしていれば、コケる事はよくあります。それこそキリモミするがごとく派手に。 そんなとき、ビンディングが外れて足を保護してくれます。

外れること自体はいいことなんですが、あとが大変です。 急斜面に居たりすると、普通の板より安定悪い上に重いので、 ビンディングの流れ止めごときでは勝手に落ちていきます

立って再装着することは諦めて、座って手に持ってはめたほうが早かったりして。

走る - リフト乗り場で -

ここでガウアーの特徴をもう一度確認しましょう。

確認できましたね。ではこれをリフト乗り場付近など、平地/軽い上り坂で見てみましょう。

そう、ガウアーは平地/登りが苦手です。

スケーティングは必須です。 特に上り坂だったりするとたとえ坂が緩くても地獄です。 滑走状態ではほぼ持たなくてもいいのに、morimが常にストックを持ち歩くのは、 ひとえにスケーティング補助のためだったりします。

手入れしてみよう - どうするのさこれ -

乗るばかりでは性能が落ちてしまう。そうさ、メンテだ! と、意気込んでみたはいいものの、この形状ですからメンテも特殊でして。

まずは一番楽なショップ頼みを調べてみましょう。ネットって便利ね〜♪

「某A店に出したら、底がまっ平らになって帰ってきました(泣)」

(T□T)しょっショップに頼ってはいけません、 自分の道具は自分で手入れすべきなんです!えーとスキーのメンテ方法は・・・

「エッジは底面に対して98度の角度を・・・」

底面丸いんですけど(T□T) ぐはぁ。じゃワックスと穴埋めくらいは専用アイロンで本格的に・・・

「気をつけないと熱で底面が溶けます。

(T□T)私ごときワックスがけ初心者には、 どこまでがワックスでどこからが底面溶解だか加減できませんて。

そもそも底面の材質が普通スキーのものとは明らかに違い、 とてもワックスが染み込むとは思えないです。

で、私の出した結論。

ワックスは塗るだけワックスを塗りたくり、エッジはCRC-556を塗りたくり

これなら私でも出来ます。アイロンやら何やら買わなくていいですし。 手間もかかりません。その分落ちるであろう質は、特殊能力「気づかないフリ」にて対処してます。

効果のほどは・・・わかりません。 が、ワックスの効果はあるような気がします。

正直、錆びたりしなければメンテの必要なし(するほどの物ではない)のような 気もしてます。

もちょっと調べてみると、どうやらガウアーのエッジは研ぐより交換するほうが 正道のようです。本体もほとんど店頭で見かけないのに、 どこに売ってるんでしょうか(T△T)

出会い - こんなことまで偏りっぷり -

最後に。ガウアー自体には関係ないことですが、思い出話したいときもあるんです。 ガウアーのレアさ加減がわかるかもしれない程度の話ですから、 読み飛ばし第一候補としてください。

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はじめてガウアーの存在を知ったのは、1992年あたりのASAHIパソコン(笑)。 写真1枚と半ページほどのコラム記事でした。

数回行っただけでスキーへの興味がワキワキしていたmorim。 その独特の肢体に誘惑されたものの、 若すぎて財力無しおやのすねかじりだったので、問い合わせ先に連絡するでもなく、 印象だけが心に残っただけでした。

正確な年が判明したら修正しますが、今(2002.01)から10年前になるのか・・・

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頭の片隅に残ったまま1997年。大学入学で、学校でなら速めの環境でWeb見放題となりました。 エロページ探索やらかしているときに、ふとガウアーを検索してみました。 まだエクシーズが ガウアーのページを出していました(現在はなくなっているっぽい)。

しかし本体だけで20k-という高価さは、授業ばかりでバイトしていなかったmorimには手を出せませんでした。

授業に出た上で睡眠とってたり(殴

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未練を残したまま1998年、大学2年生の10月。大学祭のフリーマーケットで、中古ガウアーを発見。即決。 手持ちが無くても友人Hから借り、ビンディング・専用ケース込み13kで購入しました。

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何度か使いましたし、楽しかったので良しとしますが・・・・今となっては、 近所のダイナミックなディスカウントストアに7k弱くらいで売られています。 ビンディングと収納袋(ただのナイロン袋)付きで。 いい時代になったなぁ。(人気がないからディスカウントされてるってのは考えない方針で)

やってみれ

以上、ガウアー好きを書きなぐってみました。 この愛を感じてどなたかに染まっていただけたら幸いと存じます。

訳:仲間がいないにょろ〜


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