DDR / ダイアルオンデマンドルーティング


必要なときだけ、自動的にダイアルアップ接続を行なう仕組みのこと。
必要がなくなったら、すぐに自動的に切断することにより、
分単位またはパケット単位で払うWAN接続料金を節減することができる。
こうしてDDRは、PSTN接続もしくはISDN接続に適用される。

DDRを使用すると、ルータ自身は回線の接続と切断を繰り返しているにも関わらず、
ルータ配下のエンドノードからはあたかも常時接続している(セッションが継続している)
ように見える。DDR対応ルータは、このように、エンドノードに対して、
キープアライブをスプーフィングする(だます)機能を持っている。

具体的なDDR発呼の手順は、以下の通りである。

(1) ルータは、エンドノードからIPパケットを受け取ると、
    ルーティングテーブルを参照して、送出すべきインターフェースを決める。

(2) 外部ネットワークへ(WAN側)の接続が必要と判断した場合は、
    発呼のトリガになるインタレスティングパケットかどうかを確認する。

(3) もしもインタレスティングパケットであれば、
    ダイアラ情報を参照のうえ、ISDN交換機への接続を確立する。

(4) その後しばらくは、全てのトラフィックを転送する。
    インタレスティングパケット以外のパケットであっても、構わず転送する。

(5) 送るべきデータがなくなり、かつアイドルタイマーが切れると、
    ルータは自動的に呼を切断して、次のインタレスティングトラフィックを待つ。

以上。

2004/01/06 pm


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