Chapter 5 Webサイトの構築
■ HTMLタグ。
<H*>〜</H*> Heading。
文章の見出しを表す。*は1〜6の数字。
<P>〜</P> Paragraph。
段落を挿入する。段落の下に1行分のスペースが入る。
<BLOCKQUOTE> インデントを挿入する。上下に1行分のスペースが入る。
<OL>〜</OL> Ordered List。
リストに番号を付加する。各項目は<LI>タグで表す。
<UL>〜</UL> Unordered List。
リストにマークを付加する。各項目は<LI>タグで表す。
<DL>〜</DL> Difinition List。
定義形リスト(用語+説明のセット)を作成する。
<META HTTP-EQUIV="Refresh" CONTENT="秒数;URL=ジャンプ先">
指定した秒数が経つと、指定したジャンプ先に飛ぶ。
ジャンプ先を指定しない時は、ページをリロードする。
■ DHTML。Dynamic HTML。
HTMLの拡張仕様。HTML文書の中に、
JavaScriptやVBScriptでスクリプトを埋め込むことにより、
動的で対話性を持ったWebページが作成できます。
HTMLでは、アニメーションなどの動的な表現をするために、
アニメーションGIFやFrashなどを参照していた(貼り付けていた)が、
DHTMLでは、Webブラウザに実装されている機能を使って、
比較的簡単に動的な表現をすることができる。
■ XHTML。Extensible HTML。
XMLのサブセット。
XMLをWebページを記述する用途に特化したもの。
HTMLの後継として、2000年にW3Cより勧告された。
すべての要素と属性を、小文字で記述しなければならないなど、
書式が厳密に決められている。
■ XMLパーサー。Parser。
記述したXML文書の構造が文法通りに記述されているか、
確認するための構文解析プログラムのこと。
■ GIF。Graphics Interchange Formats。
256色までをサポート。可逆圧縮。
コンピュサーブ社が開発。ユニシス社が特許を持つ。
基本のGIF87aと、拡張版のGIF89aがある。
GIF89aは、次のような特長を持つ。
- トランスペアレントGIF。
指定した色を透明にし、背景色と重ねることができる。
- インターレースGIF。
最初に全体が粗く表示され、データの転送が進むにつれ、
徐々に鮮明になる。
- アニメーションGIF。
連続したGIF画像を再生することで実現する。
■ PNG。Portable Network Graphics。
48ビットカラー。最大280兆色。可逆圧縮。
NASAが開発。IETFがRFC2083として規定した。
透明化、インターレースは可能。アニメーションは不可。
GIFの特許権問題を解消するもの。
一般に、GIFより圧縮率が高い。
■ JPEG。Joint Photographic Experts Group。
24ビットフルカラー。最大1600万色。
非可逆圧縮方式。1/10から1/100まで圧縮率を調整できる。
ISO/ITUが策定したもの。
写真イメージやトーンの連続したイメージの表示に適する。
一般に、PNGより圧縮率が高い。
- プログレッシブJPEG 画面を徐々に表示する。
- JPEG2000 可逆圧縮。
■ TIFF。Tagged Image File Format。
複数の圧縮方式を持つファイルフォーマット。
可逆圧縮。
Aldus社が開発した。
■ AVI。Audio Video Interleaved。
Microsoft社が開発したWindows標準の動画フォーマット。
■ MOV。Movie Format。
Apple社が開発したQuickTime用の動画フォーマット。
■ QTVR。QuickTime Virtual Reality。
Apple社のQuickTimeの拡張規格。
3Dのバーチャルリアリティを実現するもの。
360度のパノラマ形式ファイルと、
物体形状を全方向から見たオブジェクトムービーから構成される。
WebブラウザでQTVRを表示するには、
QuickTimeとQTVR再生ソフト(プラグイン)が必要である。
擬似的に視線を移動させ様々な方向から表示したり、
ウィンドウ内にある物体を様々な方向に回転することができる。
■ C++。
Bjame Stroustrup氏がC言語を改良して開発した、
オブジェクト指向の機能を追加したプログラミング言語。
C言語と互換性があり、C言語からの移行が容易であるために、
現在多く利用されている。
■ Java。
Sun Microsystems社が開発したオブジェクト指向のプログラミング言語。
インターネット環境や携帯端末、携帯電話など、
コンピュータ以外の情報機器での利用を想定したもの。
Javaの特長は、プラットフォームに依存しない動作が保証されていること。
Javaで作成されたアプリケーションやJavaアプレットは、
どのようなハードウェアやOS上でも、ソースコードに手を加えることなく、
動作することができる。
ただし、Javaで作成されたアプリケーションを実行するためには、
実行するOSの種類ごとに異なるJava Virtual Machine(JVM)が必要である。
■ ASP。Active Server Pages。
Webサーバ上で、スクリプト言語(Java Script/VBScript/Perl)や
ActiveXコンポーネントを動作させるためのフレームワーク。
Microsoft社が開発したもの。同社のIISに搭載されている。
■ ODBC。Open Database Connectivity。
ODBCドライバと呼ばれるソフトウェアを使用して、
接続先の各種データベースへのアクセス方法の違いを吸収した上で、
ユーザ側プログラムに対して共通のインターフェースを提供する仕組み。
Microsoft社が提唱するWOSAの柱の1つ。
ユーザは、ODBCに規定されたAPIに従ってプログラムを書けば、
接続先データベースのプラットフォームの差異は意識する必要がない。
■ JSP。Java Server Pages。
Javaを利用して、ページを動的に生成するWebサイトを実現するもの。
Microsoft社のASP(Active Server Pages)と同等の役割りを持つ。
あらかじめHTMLファイルに実行する処理のソースコードを記述しておく。
Webサーバは、Webブラウザから要求があるたびごとに、
そのソースコードを実行し、処理結果をWebブラウザに送信する。
■ JDBC。Java Database Connectivity。
Sun Microsystems社が開発したもの。
Javaプログラムから関係データベースへアクセスするためのAPIのこと。
各DBMSベンダから提供された固有のJDBCドライバを使用することによって、
Javaプログラムに対して、DBMSに依存しない共通インターフェースを提供する。
■ SSI。Server Side Include。
HTMLの中にに特殊なコメントを記述しておき、
Webサーバがその部分をコマンドの実行結果などに置き換えて、
クライアントに送信する仕組み。
SSIを使用することにより、
特定のファイルのサイズを表示したり、
特定のファイルの更新時刻をHTMLに埋め込んだり、
CGI等をHTML上で実行し、その結果を表示することができる。
ただし、SSIは、CGIと同様に、
クライアントから要求のあったHTMLに対して、
その都度処理を実行することから、
Webサーバに負担がかかり、処理速度が低下しやすい。
■ PHP。PHP Hypertext Preprocessor。
PHP Groupが開発したサーバサイドのスクリプト言語。
あらかじめHTMLソース内に、処理内容を記述したスクリプトを埋め込んでおく。
Webサーバは、クライアントから要求を受けると、その都度スクリプトを実行。
処理結果に応じて動的に文書を生成し、クライアントに送出する。
言語仕様やプログラムはオープンソース。無償で入手できる。
■ VBScript。
Microsoft社が開発したスクリプト言語。
Visual Basic for Application(VBA)のサブセット。
同社のWWWブラウザであるInternet Explorer上で実行できる。
同じくWWWサーバであるIIS上でも実行できる(=ASP)。
■ JavaScript。
Netscape Communications社が開発したスクリプト言語。
同社のLiveScriptを元に、Javaの文法を参考にして作成されたが、
Javaとの互換性はまったくないので注意すること。
■ WML。Wireless Markup Language。
WAPに対応した携帯電話などの無線機器(日本ではau)を対象に、
Webサイトのコンテンツを表示できるように開発されたマークアップ言語。
XML互換のサブセットで、HTMLほどタグの種類が多くない。
このため、携帯電話など通信速度も処理能力も低い機器でも動作する。
■ SQL。Structured Query Language。
表の定義、データ操作、関係演算など、
リレーショナルデータベースに関連する多くの操作を
テキストとして記述できる言語。
ISOおよびANSIで標準化されたRDBMSの基本的な使用方法。
■ ストレステスト。
Webサーバに負荷をかけて、配信能力を評価するためのテスト。
以下のような、パフォーマンス測定用のテストツールを使用する。
- フレームスコープ350 / Agilent Technologies
- Tivoli Monitoring for Transaction Performance / IBM
- WebPerf / 富士通プライムソフトテクノロジー
- Apache Bench / Apache Foundation
以上。
2003/12/08 pm