Chapter4 代表的なネットワークOS
■ UNIX/Linux。 UNIX/Linuxのパーミッション設定。 所有権保持ユーザ、同グループ、その他ユーザの3種類のアカウントに対して、 r: 読み込み、w: 書き込み、x: 実行の3種類の保護モードを設定することができる。 所有権の設定には、chownコマンド(change owner)を使用する アクセス権の設定には、chmodコマンド(change mode)を使用する。 ■ NFS。Network File System。 ネットワーク上のUNIX/Linuxシステム間でのファイル共有プロトコル。 デーモン名はnfsd。 NFSを実行中のUNIX/Linuxシステム(NFSサーバ)は、その共有ディレクトリを、 他のUNIX/Linuxシステム(NFSクライアント)のディレクトリの一部として、 提供することができる。 このときNFSクライアントは、mountコマンドを実行する。 ■ lpd。ラインプリンタデーモン。 ネットワーク上のUNIX/Linuxシステム間でプリンタを共有するためのデーモン。 共有するプリンタが接続されたUNIX/Linuxシステム上でlpdを実行すれば、 他のUNIX/Linuxシステムが、lprコマンドを使ってそのプリンタを利用できる。 なお、lprはWindowsNTや2000でも利用可能だが、9xでは不可である。 ■ Samba。 ネットワーク上のUNIX/LinuxシステムからWindowsマシン向けに、 ファイルサーバ/プリントサーバの機能を提供するためのプログラム。 Sambaを動作させているUNIX/Linuxシステムは、 Windowsクライアントから共有フォルダや共有プリンタとして認識される。 Sambaは、smbdとnmbdの2つのデーモンで構成される。 このうち本体となるsmbdは、Windowsファイル/プリンタ共有デーモンであり、 nmbdの方はNetBIOS名の解決に用いられる。 netatalk。 ネットワーク上のUNIX/Linuxシステムで、 Macintoshが使用しているAppleTalkプロトコルを実現するためのプログラム。 netatalkを動作させているUNIX/Linuxシステムは、 Macintoshからは、AppleShareサーバとして識別、認識される。 ■ TELNET。 ネットワーク上のUNIX/Linuxシステムを、複数のユーザでを使うためのプログラム。 ユーザは当該システムに接続し、ユーザIDとパスワードを使ってログインする。 正しく認証されると、そのUNIX/LinuxシステムのCLIを利用することができる。 CLIで何ができるかは、そのユーザのパーミッション設定によって異なる。 ■ Windows2000。 使用可能なLANプロトコル/NetBEUI、TCP/IP、IPX/SPX 使用可能なWANプロトコル/SLIP、PPPなど なお、Windows2000での標準アクセス権は、以下の通り。 ・フルコントロール (読み取り、書き込み、アクセス権の変更ができる) ・変更 (読み取り、書き込みができる) ・書き込み (書き込みができる) ・読み取りと実行 (読み取り、実行ができる) ・読み取り (読み取りができる) ・フォルダの内容の一覧表示 ■ Kerberos。 Windows2000以降でサポートされた、 クライアント/サーバ型のセキュリティプロトコル。 ユーザ認証とアクセス制御の機能を提供する。 Kerberosバージョン5は、RFC1510に規定されている。 ■ NetWare。 LANプロトコルは、IPX/SPX、TCP/IP、AppleTalkをサポートしている。 また、NetWareへの接続用クライアントモジュールはOS別に用意されている。 ・NetWare Client for Windows ・NetWare Client for Macintosh ・Microsoft社製 NetWareクライアントサービス NetWare環境で使用できるトラスティ。 ・スーパバイザ権 (S: すべての権利を持つ) ・作成権 (C: ファイル、ディレクトリの新規作成ができる) ・変更権 (M: ファイル、ディレクトリの変名、属性変更ができる) ・削除権 (E: ファイル、ディレクトリの削除ができる) ・書き込み権 (W: ファイル、ディレクトリの書き込みができる) ・読み込み権 (R: ファイル、ディレクトリの読み込みができる) ・ファイル検索権 (F: ファイル名、ディレクトリ名の検索ができる) ・アクセス制御 (A: 上記設定を行なうか否かを設定する) ただし、NetWareバージョン5以前では、 NetWareサーバとクライアントモジュールの接続には、IPX/SPXだけが用いられ、 インターネット接続の場合のみ、TCP/IPが使用された。 NetWareバージョン5以降では、TCP/IPをフルサポートしている。 以上。 2003/12/09 pm