入出量装置
■ 入力装置。出力装置。 データまたはプログラムを読み込む装置。 処理結果のデータを外部に読み出す装置。 ■ CRTディスプレイ。Cathode Ray Tube。 ブラウン管。装置の奥に備え付けた電子銃から放射される電子ビームを、 真空中で加速(最大電圧50V)し、側面の電磁石(偏光ヨーク)で曲げて、 蛍光物質の塗布された表示画面に照射し、その発光現象を利用して表示を行なうもの。 一般的なCRTでは、 左上から右下へと順に、走査線1本おきに電子ビームでスキャンし、 2回目に残りの半分をスキャンする。 こうして、蛍光幕の残光と視覚の残像により、画面全体に像を結ぶことができる。 テレビやデスクトップパソコンなどで旧来用いられてきた。 重量も設置面積も大きいが、高画質のものを比較的安価に製造できるので、 広く普及している。 ■ プラズマディスプレイ。PDP。Plasma Display Panel。 2枚のガラス基盤の間に、ネオンガスやヘリウムガスを封入し、 そこに電極を付けた電圧をかけることによって、放電を起こすことにより、 プラズマ発光をさせて表示する。 発光する原理は蛍光灯と同じである。 他の方式に比べてコントラストが高い、視野角が広い、などの特長がある。 大型化が容易なため、壁掛けテレビなどでの利用が進んでいる。 ■ 液晶ディスプレイ。LCD。Liquid Crystal Display。 液晶を利用した表示装置。 2枚のガラス板の間に液晶(特殊な液体)を封入し、 ここに電圧を掛けることによって個々の分子の向きを変える。 これにより、2枚のガラス板に対する光の透過率を増減させ、自在に像を表示する。 液晶自体は発光しないため、 明るい所では反射光、暗い所ではバックライト(蛍光灯)を必要とする。 液晶ディスプレイは、薄型で場所を取らないので、 ノートパソコンを中心に広く普及している。 最近ではデスクトップパソコンにも使用されるようになった。 (1) STN液晶。Super Twisted Nematic LCD。 単純マトリクス方式の液晶ディスプレイ。 液晶層を挟む2枚のガラス基盤にX電極(タイミング線)とY電極(データ線)を設け、 両電極の交点を1つの画素にする。 (2) DSTN液晶。Dual Scan STN。 STN液晶の改良型。 表示部を、上下に2分割して、同時に走査を行なうことで、応答速度を高めたもの。 STNに比較してコントラストが改良された。 画質はあまり良くないが、製造コストが安価で量産に向く。 低価格のノートパソコンや携帯電話の表示部に使用される。 (3) TFT液晶。Thin Film Transistor。 アクティブマトリクス方式の液晶ディスプレイ。 薄膜トランジスタを形成したガラス基盤と、 カラーフィルタを付けたガラス基盤で、液晶層を挟む。 画素ごとにトランジスタで電圧を保持するので、 画面のコントラストが良く、応答速度も速い。 ■ マルチスキャンディスプレイ。 複数のタイプのパソコンに対応できるディスプレイ装置。 パソコンからの出力信号に、自身のスキャン周波数や解像度を合わせて、 的確に画面表示できる機能を持ったディスプレイのこと。 ■ シリアルプリンタ。 1文字づつまたは1ドットづつ印刷するプリンタの総称。 [ドットインパクトプリンタ] インクリボンに印字ヘッドを叩きつける。 [インクジェットプリンタ] インクの微細な粒子を紙に吹き付ける。 [熱転写プリンタ] インクリボンに熱した印字ヘッドを押し付ける。 小型で低価格なものが多い。 個人向けプリンタは概ねシリアルプリンタである。 ■ ラインプリンタ。 1行づつ印刷するプリンタの総称。 高速に印刷できる。 業務用(メインフレーム等)に広く使用された。 ■ ページプリンタ。 ページ単位で印刷を行うことができるプリンタの総称。 レーザープリンタなどの電子写真式のプリンタがほとんど。 レーザー光などで金属製のドラムに静電画像を結び、 トナー(黒色または4色の墨)を焼き付ける。 コンピュータからプリンタへは、 ページ記述言語(通常はPostScript)で記述されたデータを送り、 プリンタ内のマイクロプロセッサがこれを解釈して印刷する。 高速で高品質な印刷が可能で音も静かなため、 現在はオフィス用プリンタの主流になっている。 しかし、装置が大きくて重い、消費電力が大きいなどの欠点もある。 ■ バッファメモリ。 入出力装置とコンピュータ本体との処理速度の差を調整するために、 データを一時的に蓄えておくメモリ空間のこと。 固定長方式。 バッファの獲得や返却に使うエリアの大きさが一定のもの。 個々に要求されるサイズとは必ずしも一致しないため、 エリア内に無駄な領域が発生するが、エリアの獲得、返却は迅速に行われる。 可変長方式。 バッファの獲得や返却の要求があるごとに、エリアサイズを変更するもの。 エリア内に無駄な領域は発生しないが、都度エリアサイズを計算するため、 エリアの獲得、返却に時間がかかる。 以上。 2004/03/10 pm