外部設計


■ DFD。Data Flow Diagram。

  システム間のデータの流れを示す図。
  データを入力、処理、記憶、出力する各々のシステムと、
  これを結ぶデータの流れを図示するもの。

  

  DFDの4つの記号。
  □ データの発生源や最終的な行き先
  ○ データの加工や変更などの処理
  → データの流れ
  = データを蓄積する場所

■ E-R図。

  対象世界を、
  実体(Entity)とその関連性(Relationship)の2つの概念でとらえ、
  これを図の形で示したもの。
  データベースを設計する際に、データ間の関連性分析に用いる。

  

  E-R図の3つの記号。
  □ 実体=対象を構成する要素
  ◇ 関連=実体間の関係
  ○ 属性

■ 状態遷移図。

  事象の発生と、そのときの状態に応じたシステムの動作を図示したもの。
  代表的なものにタスクの状態遷移図がある。
  通信プロトコルの記述などにも良く使用される。

  

  状態遷移図の2つの記号。
  ○ 状態
  → 遷移

■ 決定表。Decision Table。

  複雑な条件設定と、個々の条件に応じて決定される処理または行動を、
  二次元の表形式で網羅的に表現する手法。

  決定表では、条件に該当する場合にはY、条件を満たさない場合はNであらわす。
  また、何らかの処理を行う場合をXで、何の処理も行わない場合を-表す。 

  

■ コード設計。

  (1) ニモニックコード。表意コード。Mnemonic Code。

    コードの一部に、データの内容を連想できるものを採用し、
    人間の記憶を助ける方法。
    たとえば、商品の略称や記号などをコードの一部に採用する。

  (2) ブロックコード。区分コード。

    データをブロックに分割して、各ブロックに番号を付け、
    さらにブロック内のデータに順番に番号を付ける方法。

  (3) デシマルコード。10進コード。

    コード化の対象となるデータを0〜9に分類し、
    さらに各桁ごとに0〜9で分類していく方法。

  (4) シーケンスコード。連番コード。

    先頭から順番に番号を付ける方法。
    たとえば、自然数やアルファベットによる連番とする。

■ 帳票設計。

  出力帳票は、システムの利用者にとって最も身近な存在であり、
  使い勝手がシステムの良し悪しを決定する重要な要素となる。
  したがって、コンピュータサイドに立った考え方ではなく、
  利用者サイドに立った視点で設計する必要がある。

  たとえば、
  - 各項目は、特にその意味を考慮し、利用しやすく配置する。
  - 帳票間の統一性を保ち、業務の効率化を図る。
  - 出力項目の印字桁数は利用上必要な桁数で良い。
  などの配慮が必要である。

以上。

2004/03/10 pm


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