トラフィック計算


■ 呼量。

  呼量は、単位時間に発生するトラフィック量を表す。
  呼数cと平均保留時間hの積を、対象時間Tで除して求める。
  単位としてはアーラン(erl)を用いる。

  呼量 = (呼数×平均保留時間)/対象時間。
     A = (c×h)/T

  単一の回線の場合、呼量は回線の使用率を表す。 
  1本の回線が運びうる最大呼量は、1アーランである。

■ 呼損率。

  呼損率とは、入力呼量に対する損失呼量の割合であり、
  一般に次式で求められる。

  ここで損失呼とは、ある回線に呼が集中した結果、
  処理されなかった呼を指す。
  損失呼量は入力呼量と出力呼量の差分で求められる。

  呼損率 = 損失呼量/入力呼量
        = (入力呼量-出力呼量)/入力呼量

■ アーランB式。

  呼損率Bと、呼量a、回線数nの相関関係を確率論から求め、
  理論式で表したもの。アーランの損失式とも呼ばれる。
  相当に複雑な計算になるため、実際のトラフィック計算では、
  呼損率表で代用することが多い。

  B = (an/n!)/(1+a/1!+a2/2!+a3/3!+・・・+an/n!)

■ 呼損率表。

  アーランB式を基に、
  呼損率Bと、呼量a、回線数nの相関関係を、
  一覧表形式で表したもの。
  トラフィック計算の実務に利用する。

  

以上。

2004/03/12 pm


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